【2024年最新】ケアマネ試験の申込方法とは?受験資格や合格までの対策方法について
ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)はケアマネになるために合格しなければならない試験です。
介護業界でのキャリアアップを目指す方にとって非常に重要なステップでもあります。
しかし、試験を受けるためには厳格な受験資格審査があり、申し込み手続きにも期限があります。
そこで、ここでは2024年最新の情報をもとに、ケアマネ試験の申し込み方法や受験資格、合格までの対策について詳しく解説します。
ケアマネ試験について詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ケアマネ資格とは
ケアマネ資格とはケアマネ(ケアマネージャー・介護支援専門員)になるために必要な資格のことで公的な資格です。
ケアマネになるためには「介護支援専門員実務研修受講試験」という試験に合格する必要があります。
※公的資格とは都道府県管轄の資格で、国家資格とは異なります。
【2024年(令和6年度)】ケアマネ試験の申し込みについて
ケアマネ試験は1年に1度、各都道府県において実施されます。
ここでは、その日程や必要書類などケアマネ試験申し込みに必要な情報をお伝えします。
受験日程
ケアマネ試験の試験日と合格発表日は全国で同じ日程ですが、申込期間については各都道府県によって異なります。
詳しい申し込み期間については、各都道府県の担当窓口で確認しましょう。
申し込み期間 | 2024年6月3日~6月30日(東京都)
*都道府県によって異なる |
試験日 | 2024年10月13日(日)
午後10時から |
合格発表日 | 2024年11月25日(予定) |
受験地
ケアマネ試験の試験会場は試験を受ける都道府県によって異なり、受験票が届くと詳細を確認することができます。
一般的に公共施設が試験会場として選ばれることが多く、東京都の場合は都内の大学が試験会場となります。
受験を受ける地域は選べる?
基本的に受験を受ける地域は自分で選ぶことができません。
申し込み時点での状況によって試験を受ける地域が決定されます。
申し込み時、受験資格に当てはまる業務に勤めている場合 | 勤務地がある地域 |
申し込み時、受験資格に当てはまる業務に勤めていない場合 | l 所在地がある地域
|
受験地は申し込み時の勤め先や所在地で決まります。
地域によって申し込み期間が異なるので、注意しましょう。
受験料
ケアマネ試験の受験料は都道府県によって異なります。
受験料については各都道府県の試験実施機関で確認しましょう。
例)
東京都:12,548円
大阪府:13,570円
沖縄県:9,600円
*別途振込手数料が必要になることがあります。
参考:[介護支援専門員]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
願書の配布場所
ケアマネ試験を受験するために必要な願書は以下の場所で配布されています。
- 都道府県窓口
- 市町村窓口
- 試験を実施する団体
- 社会福祉協会 など
また、地域によっては自宅まで郵送してもらうことも可能です。
必要な書類
ケアマネ試験申し込みには以下のような書類が必要です。
- 受験申込書
- 実務経験証明書or実務経験見込証明書
- 国家資格の免許証or登録証の写し
- 受験票
- 戸籍抄本
など、基本的には上記ような書類が必要になりますが、受験する都道府県によって必要な書類が異なるので、事前に確認しておきましょう。
ケアマネ試験の受験資格について
ケアマネ試験を受験するためには特定の条件を満たす必要があります。
ケアマネ試験の受験資格について以下で説明します。
ケアマネの受験資格
該当する業務に5年以上かつ900日以上従事していることが必要です
該当する業務とは
- 介護福祉士・精神保健福祉士・社会福祉士・看護師・准看護師など国家資格に基づく業務
- 生活相談員・相談支援専門員などの相談業務
福祉系国家資格を保有している場合は1の業務、保有していない場合は2の業務を5年以上かつ900日以上従事すると受験資格を得ることができます。
最短で受験資格を得るには
最短でケアマネ試験の受験資格を得る方法は、「福祉系国家資格取得→国家資格に関する実務経験」という方法です。
国家資格がない場合は相談業務を5年以上こなす必要がありますが、相談業務ができるようになるまでにもある程度の期間が必要なので、最短でケアマネになるためには福祉系国家資格を取得するのがおすすめです。
ケアマネ試験の受験資格は2018年に変更された
ケアマネ試験の受験資格は2018年に変更されたので確認しておきましょう。
<2018年以前の受験条件>
- 初任者研修を受けてから5年以上介護業務に従事した
- 無資格で10年以上介護業務に従事した
2018年以前の受験資格には上の2つも含まれていましたが、現在はこの条件を満たしていても受験資格を得ることはできないので注意しましょう。
ケアマネ試験申し込みの流れ
ここではケアマネ試験申し込みの流れを簡単に紹介していきます。
5月~6月 | 願書を手に入れる |
6月~7月 | 願書や必要書類を提出する |
9月~10月 | 受験票が届く |
10月 | 試験当日 |
5月~6月:願書を手に入れる
まずは、ケアマネ試験の申し込みに必要な願書を入手しましょう。
願書の入手方法
- 都道府県指定の場所に直接取りに行く
- 郵送で自宅に送ってもらう
ケアマネ試験の願書は上の2つの方法で入手することができます。
<都道府県指定の場所とは>
ケアマネ試験の願書が入手できる場所は都道府県によって異なりますが、一般的には以下のような場所で入手できることが多いです。
- 都道府県の担当窓口
- 健康福祉センター
- 市町村の担当窓口
詳細については試験を受ける各都道府県の担当窓口で確認しましょう。
6月~7月:願書や必要書類を提出する
願書を記入して必要書類が集まったら、指定の場所に提出しましょう。
提出方法は受験する都道府県によって異なりますが、郵送が一般的です。
<必要な書類>
- 受験申込書
- 実務経験証明書or実務経験見込証明書
- 国家資格の免許証or登録証の写し
- 受験票
- 戸籍抄本
など都道府県によって必要となる書類が異なるので注意しましょう。
実務経験証明書や実務経験見込証明書は勤め先で書いてもらう必要があります。
願書提出には期限があるので、早めに準備しておきましょう。
受験手数料を支払う
ケアマネ試験申し込みの際には受験手数料を支払いましょう。
手数料に関する書類は願書と一緒に届きます。
9月~10月:受験票が届く
受験申し込みができたらいよいよ自宅に受験票が届きます。
受験票が届いたら、間違った記載がないか確認しましょう。
10月:試験当日
いよいよ試験当日です。
試験当日は受験票を忘れないようにしましょう。
申し込み時の注意点
ここでは、ケアマネ試験申し込みの際の注意点をいくつか紹介します。
受験資格を確認しよう
ケアマネ試験には受験資格があり、受験資格を満たしていないと試験を受けることができません。
そのため、試験を受ける前に自分が受験資格を満たしているか確認することが大切です。
また、実務経験証明書は職場で書いてもらう必要があります。
複数の職場で働いた経験があり、それらの日数を合わせないと受験資格を満たさない場合は、複数の職場で実務経験証明書を書いてもらわなければなりません。
申し込みには期限があるので、余裕がある時期に書類作成の依頼を行いましょう。
申し込み期限を守ろう
ケアマネ試験申し込みには期限があります。
しかもその期限は受験する都道府県によって異なります。
期限を過ぎるとその年の試験を受けることができないので注意しましょう。
申し込み方法を確認しよう
ケアマネ試験願書の提出方法は郵送を指定している都道府県がほとんどです。
直接持参しても受け取ってもらえないことがあるので注意しましょう。
また、郵送の方法についても指定がある都道府県も多いです。
例えば簡易書類や〇日消印有効など指示があるので事前に確認しておきましょう。
受験票には収入証紙を貼ろう
多くの都道府県では受験票に収入証紙を貼り付けるという指示があります。
その際に間違って収入印紙を貼る人がいます。
ケアマネ試験の受験票に貼るのは収入証紙なので、間違えないようにしましょう。
ケアマネ試験合格後の流れ
ケアマネ試験に合格したからといってすぐにケアマネとして働けるわけではありません。
ケアマネ試験に合格した後には研修や手続きが必要です。
ここでは、ケアマネ試験合格後の流れを紹介します。
介護支援専門員実務研修を受ける
ケアマネ試験に合格したら介護支援専門員実務研修という研修を受けましょう。
この研修を受けないとケアマネになることができないので注意が必要です。
ちなみに、この研修は都道府県ごとに行われ、日程や内容については合格者に通知されます。
<研修の内容>
講義・ディスカッション | 15日間 |
実習 | 3日間 |
実習では実際に介護支援事業所で働くケアマネの下で3日間研修を受け、ケアマネとしての心構えや実務、知識などを学びます。
介護支援専門員として登録申請する
介護支援専門員実務研修を受けてから3か月以内にケアマネになるための登録申請を行う必要があります。
登録申請の方法は研修中に説明を受けます。
登録申請できる期間が決まっているので注意が必要です。
介護支援専門員証の交付申請をする
ケアマネとして働く際に介護支援専門員証が必要になります。
ケアマネとしてデビューする間に交付申請をして用意しておきましょう。
ちなみに、交付申請は研修後いつでも可能です。
ケアマネ試験概要
ケアマネ試験では介護や福祉についての専門的な知識と実践的なスキルを評価されます。
具体的には以下の2つの分野から出題されるので、確認しておきましょう。
分野名 | 内容 | 問題数 |
介護支援分野 | 介護保険制度
要介護認定制度 居宅・施設サービス計画 |
25問 |
保険医療サービス分野 | 保健医療サービス
福祉サービス |
20問
15問 |
ケアマネ試験は「介護支援分野」「保険医療福祉サービス分野」からの問題が出題されます。
介護支援分野25問、保健医療サービス分野35問で、全部合わせて60問出題されます。
回答方式はマークシート方式で試験時間は120分です。
ケアマネ試験の合格率と難易度
ケアマネ試験の合格率は年によって異なりますが大体20%前後です。
2023年度(第26回)の合格率は21.0%でした。
受験資格を得るのも、試験に合格するのも難しいため、なかなか難易度が高い資格と言えます。
ケアマネ試験合格のための対策
ケアマネになるためには試験に合格する必要があります。
ケアマネ試験は受験資格も厳しいですが、試験合格への道のりも険しいと言われています。
ここでは、ケアマネ試験合格のための対策を紹介していきます。
学習計画を立てる
ケアマネ試験合格のために最初に行うべきことは、学習計画を立てることです。
試験範囲が広いので、試験までの期間を逆算して計画的に学習を進めていきます。
毎日、毎週、毎月の学習目標を設定すると、学習計画が立てやすいのでおすすめです。
<学習計画を立てる際のポイント>
- 全体の範囲を把握する
- 自分が学習に使える時間を計算する
- 学習内容に合うように時間配分をする
- 得意分野と苦手分野を把握する
すき間時間に勉強する
ケアマネ試験を受ける人の多くが働きながら受験勉強を行っています。
そのため、毎日のすき間時間を利用して効率的に学習を進めていくのがおすすめです。
少しの時間でも大切にして地道に学習を進めていきましょう。
<すき間時間に勉強するためにポイント>
- 通勤時間や休憩時間に学習する
- アプリを活用する
- 動画を活用する
- 通信講座を活用する
同じテキストを何度も読む
試験勉強をする際には同じテキストを何度も読み返すのがおすすめです。
違うテキストを何冊もこなすよりも、同じテキストを何度も繰り返して読み方が内容の理解や記憶に役立ちます。
<テキストを選ぶポイント>
- 絵や図で理解しやすいテキストを選ぶ
- 感覚的に好きなテキストを選ぶ
- 受験用のテキストを選ぶ
- 解説が丁寧なテキストを選ぶ
過去問を解く
ある程度出題範囲の内容を理解したら次は問題を解く練習をしましょう。
問題を解く練習として最も効果的なのが過去問を解くという方法です。
ケアマネ試験の過去問は多くの出版社から出ていますが、解説が丁寧なものを選ぶようにしましょう。
グループで学習する
試験勉強で最も大切なのがモチベーションを維持するということです。
ケアマネ試験を受ける人達と一緒に学習のグループを作れば、情報交換や気分転換にもなります。
同じ職場の仲間と一緒に勉強したり、オンライン勉強会に参加したりして勉強仲間を見つけましょう。
ストレス管理をする
受験勉強は精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
特にケアマネ試験は働きながら受ける人が多く、忙しくて疲れている中勉強をするためよりストレスが溜まりやすいです。
毎日休みなく勉強ばかりしているとストレスが溜まって逆に効率が下がることがあるので、たまには息抜きをしてリフレッシュ時間を作りましょう。
ケアマネ資格のメリットは?
ケアマネ資格は難易度が高く受験資格を得るのも難しい資格です。
しかし、この資格を取得することでいくつかのメリットもあります。
ここでは、ケアマネ資格を取得するメリットを紹介します。
就職に役立つ
ケアマネ資格を持つことで介護業界での就職や転職が非常に有利になります。
特に高齢化が進む日本では介護サービスの需要が増加しており、ケアマネは重要な役割を担っているため、介護業界でのキャリアアップを望む方はケアマネ取得がおすすめです。
待遇が良くなる
ケアマネの資格を取得することで基本給が上がります。
また、ケアマネ資格を持つことで専門的な業務を担い、事務的な仕事も増えるため長期的なキャリア形成に有利です。
プライベートと仕事の両立がしやすい
ケアマネの仕事は基本的に訪問業務やデスクワークが中心で、他の介護職と比べて身体的な負担が少ないと言われています。
また、夜勤も少ないためスケジュール管理がしやすく、仕事とプライベートのバランスを取りながら働くことが可能です。
ケアマネ試験合格には通信講座がおすすめ!
ケアマネ試験合格の近道は通信講座を受講することです。
通信講座を受ければ分からないことが質問できたり、学習計画を立ててくれたり、と効率的に勉強を進めることができます。
最短の時間で、効率よく、できるだけストレスを感じずに合格したい人におすすめです。
まとめ
ケアマネ資格は各都道府県が管理している公的資格で、年に1回全国で行われています。
受験資格には厳しい審査があり、しかも合格率も低いため、大変難易度が高い試験です。
そのため、計画的に勉強して受験に臨む必要があります。
働きながら試験勉強をする人が多いので、上手に時間を使って要領よく勉強をしていきましょう。