ケアマネ用語「フォーマルサービス」を全部教えて！

馬淵:アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスは、役所や保険、専門の人たちが決められたルールで行う「公式なお手伝い」のことだよ。たとえると学校で言う先生やスクールバスみたいに、時間ややり方が決まっていてプロがやってくれるお手伝い。具体的には、ヘルパーさんが家に来て食事や着替えを手伝う訪問介護、昼間に施設で預かってもらって遊んだりリハビリをするデイサービス、施設で生活をサポートするサービス、訪問看護やリハビリ、福祉用具の貸し出しなどがあるんだよ。

馬淵:いいところに気づいたね。家族のお手伝いはおうちの人が気持ちでやってくれること。フォーマルサービスは、資格を持った専門の人がルールにそって行うことだよ。学校に例えると、遊び時間に友だちが手伝ってくれるのが家族や友だちの助けで、先生が時間になったらちゃんと教えてくれるのがフォーマルサービスという感じ。申し込みや手続きが必要で、計画に基づいて利用する点が違うんだ。

馬淵:ケアマネさんはサービスをまとめる人で、チームのキャプテンのような存在だよ。まず役所で「どれくらいお手伝いが必要か」を調べてもらう手続きをして、要介護の認定が出たら、ケアマネさんと一緒にどのサービスをどれくらい使うかの計画（ケアプラン）を作る。たとえば「朝はヘルパーさん」「週に何回デイサービス」というふうに組み立てて、必要な手続きや申し込みを代わりにしてくれるよ。

馬淵:全部自分で払うわけではないことが多いよ。介護保険などが一部を助けてくれるので、利用する人は一部だけ負担することが多い。でも完全に無料ではない場合もあるから、どれくらい費用がかかるかはケアマネさんや役所の人と一緒に確認するといいよ。

馬淵:アヤさんがケアマネをめざすなら、まず人の話をよく聞く練習をするといいよ。友だちや家族の気持ちを想像してみること、いろいろな人と話して協力することも大事。学校の係みたいにみんなをつなげる役割だから、相手を思いやる気持ちを育てていってね。必要ならまた詳しく説明するよ。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスというのは、国や市が決めた「お仕事としての介護サービス」のことだよ。わかりやすく、いくつかのグループに分けて説明するね。
1) 訪問系（ほうもんけい）
　- 訪問介護は「おうちに来るお手伝いさん」。体を洗ったり、ごはんを作ったり、お掃除を手伝ったりするよ。
　- 訪問看護は「病院の先生が家に来てくれる感じ」。注射や病気の観察をする看護師さんが来るよ。
2) 通所系（デイサービスなど）
　- 「日帰りで行くお世話の場所」。朝行って、昼ごはんを食べて、リハビリや遊びをして、夕方に家に帰るんだ。友だちと過ごす学校の“日帰り版”みたいな場所だよ。
3) 短期入所（ショートステイ）
　- 「ちょっとだけ泊まるホテルみたいな所」。家の人が用事のときに代わりに泊まって世話をしてもらえるよ。
4) 入所系（施設で暮らす）
　- 「ずっと住むための大きなおうち」。介護がたくさん必要な人が、その施設で毎日の世話や医療を受けながら暮らす場所だよ。
5) 居宅介護支援（ケアマネジャーの仕事）
　- ケアマネは「みんなの地図を作る人」。何が必要か調べて、どのサービスを使うか計画（ケアプラン）を作るよ。
6) 福祉用具貸与・住宅改修
　- 「魔法の道具箱と家の直し」。手すりや車いす、家を段差がないように直すことだよ。
こんなふうに、家に来るサービス、出かけるサービス、泊まるサービス、暮らす場所、道具や家の直し、計画を作る人、が主な種類なんだよ。

馬淵: いいね、具体的に比べてみよう。訪問介護は「その人の家で1対1でお世話する」ことが多い。たとえば、おばあちゃんの家にヘルパーさんが来て、ごはんを作ったり、体を拭いたりする感じ。デイサービスは「みんなで同じ場所に行って、スタッフと一緒に過ごす」こと。友達とリハビリをしたり、レクレーションをしたりして、帰る時間が決まっているんだ。だから、
– 家でゆっくり1対1で世話→訪問系
– みんなで行って日中過ごす→通所系（デイ）
って覚えるといいよ。

馬淵: ケアマネ（居宅介護支援専門員）はまず「聞き取り」をするよ。アヤさんにたとえると、遠足の計画を立てるときに「行きたい場所はどこ？何をしたい？お弁当は何がいい？」って聞くでしょ。それと同じで、
1) 生活の様子や困っていることを聞く（体のこと、家のこと、家族のこと）。
2) 必要なサービス（訪問、デイ、入所、用具など）を選ぶ。
3) どのくらいの頻度で誰が来るか、いつ利用するかをまとめる（それがケアプラン）。
4) 実際にサービスが始まったら、困っていないかときどき様子を見て、必要ならプランを直す。
ケアマネは「みんなが安全に生活できるように、サービスを組み合わせて道のりを作るナビ係」だと思ってね。

馬淵: もちろんだよ、アヤさん。次は実際の利用例を一緒に見てみようか？例えば「足が弱くて外にあまり出ないおじいちゃん」なら、訪問介護とデイサービスと杖や手すりを使うプランにすることが多いよ。具体的な例を一つずつ話していくね。どんな例が知りたいかな？身体のこと？家のこと？家族のこと？

馬淵: アヤさん、いい質問だね。簡単に言うと、フォーマルサービスはお金が払われていて、専門の人や決まった仕組みで行われるサービス。インフォーマルサービスは家族や友だち、近所の人が自分たちの気持ちで手伝うことだよ。たとえば、フォーマルは「決まった時間に来る介護の人」や「施設でのサービス」、インフォーマルは「お母さんがごはんを作ってあげる」や「隣のおじさんが買い物を手伝ってくれる」みたいなイメージだよ。フォーマルはルールや訓練があるから安心できるところが多くて、インフォーマルは温かさや気軽さがあるんだ。

馬淵: その通り。フォーマルは介護職員や看護師などの専門の人が多くて、自治体の制度や介護保険で決まった枠組みの中で提供されることが多い。お金はサービスの種類によって違うけれど、介護保険の対象なら一部負担で済むことがあるし、全額利用者が払う場合もある。インフォーマルは基本的にお金をもらわないで手伝うことが多いけれど、食事を作ったり買い物をしてあげるなど、日常の助けを無償でしてくれるんだ。

馬淵: いい視点だね。インフォーマルは信頼できる人から受ける温かい助けだけど、専門的な手当てが必要なときは限界があるんだ。たとえば褥瘡（じょくそう）の手当てや薬の管理みたいな医療に近いケアは、訓練を受けた人がやる方が安全。だから、よくあるのはフォーマルとインフォーマルを組み合わせること。家族が毎日のごはんを作って、専門の人が週に数回来て体の状態をチェックする、というようにバランスをとるんだよ。

馬淵: ケアマネ（ケアマネジャー）は、利用者さんの困っていることを聞いて、どのサービスが必要か計画を作る人だよ。たとえるなら、遠足の先生がみんなの役割を決めて安全に行けるようにするような仕事。家族の力（インフォーマル）と専門のサービス（フォーマル）をうまく組み合わせて、その人に合った「ケアプラン」を作るんだ。必要なら、フォーマルの手続きも手伝ったり、家族へのアドバイスをしたりするよ。

馬淵: とてもいい気持ちだね、アヤさん。これから気になることが出てきたらまた聞いて。実際の現場で見るとイメージがもっとつかめるから、いろんな人の話を聞いてみるといいよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「フォーマルサービス」は、公的な仕組みで受けられる介護サービスのことだよ。かんたんに言うと、家族のお手伝いをするプロのお店みたいなもの。主な事業者をいくつか、やさしい例えで説明するね。

馬淵:訪問介護（ホームヘルパー）──お家に来て掃除や食事の手伝いをする「お手伝いさん」。

馬淵:通所介護（デイサービス）──日帰りで行って運動やおしゃべりをする「お出かけ教室」。

馬淵:訪問看護ステーション──看護師さんが家に来て体の手当てをする「お医者さんのお助け隊」。

馬淵:居宅介護支援事業所（ケアマネがいるところ）──サービスの計画を作る「みんなをつなぐ指揮者」。

馬淵:特別養護老人ホーム（特養）や介護老人保健施設（老健）──長く住んだり、リハビリをする「暮らす場所の施設」。

馬淵:福祉用具貸与事業者──車いすやベッドを貸す「道具屋さん」。

馬淵:ショートステイ事業者──短いお泊まりができる「お試し宿泊所」。

馬淵:このほか、訪問リハビリをする事業者や配食サービスなどもあるよ。

馬淵:地域によって違うけど、よく見るのは訪問介護とデイサービス、そして老人ホームの種類だよ。理由は「毎日の生活の手伝い」と「外での活動」が多く求められるから。たとえば、学校でいうと給食や掃除の先生が毎日いるのと同じ感じだね。

馬淵:そうだよ、ケアマネは多くの事業者とやりとりするんだ。イメージはオーケストラの指揮者。利用者さんの暮らしをよくするために、訪問介護やデイサービス、訪問看護、道具屋さん（福祉用具）など、それぞれの担当と相談して「ケアプラン（やることの設計図）」を作るんだ。ケアプランは料理のレシピみたいなもので、誰が何をするかを決めるんだよ。

馬淵:見つけ方は簡単な順に言うね。市役所や地域包括支援センターに相談する、ケアマネに紹介してもらう、インターネットやパンフレットを見る、実際に見学や体験利用をしてみる、という流れがいいよ。選ぶポイントは「家から近い」「スタッフの様子」「提供できるサービス内容」「介護保険の対象か」。お店を試食して味を見るように、まず見学や短いお試し利用をしてみるのがおすすめだよ。

馬淵:安心して。ケアマネが調整するよ。たとえばお店の雰囲気が合わなければ別のお店を探して紹介する。利用者さんの気持ちを大切にして、一緒に最適なところを探すのがケアマネの仕事なんだ。

馬淵:もちろんだよ、アヤさん。また質問してくれたら、一つずつゆっくり答えるね。君がケアマネを目指すのは素敵なことだから、疑問が出たらいつでも来てね。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。まず「フォーマルサービス」っていうのは、市や国が決めた正式な介護サービスのことだよ。利用するためには大きく分けて二つの条件があるんだ。わかりやすく言うと、図書館で本を借りるときに「会員カード」と「借りる理由」が必要になるようなものなんだよ。

馬淵: その二つは、
1) 介護保険の対象になっている人であること（年齢や病気で対象になる）、
2) 市区町村から「どれくらい手伝いが必要か」を判定してもらうこと（要支援・要介護の認定）、
ということなんだ。これでサービスを受けられるかどうかが決まるよ。

馬淵: 年齢で言うと、基本は65歳以上の人が使えるんだ（これを第1号被保険者と言うよ）。でも40歳から64歳までの人でも、特定の病気が原因で介護が必要になった場合は使えることがあるんだよ（これを第2号被保険者と言う）。たとえば脳卒中やパーキンソン病など、年をとると起きやすい病気がある場合だね。

馬淵: 申し込むときは市役所や区役所の介護保険窓口に行くんだ。そこで申請書を書いて、家まで来て話を聞いたり、体の調査をしたりするよ。お医者さんの意見ももらって、最終的に「要支援1・2」や「要介護1〜5」というランクが決まるんだ。ランクが決まると、どんなサービスをどれくらい使えるかがわかって、ケアマネさんと相談して利用できるようになるよ。ちょうど、健康診断を受けてから先生に「少し運動が必要だね」と言われる感じに似ているよ。

馬淵: サービスの全部が無料になるわけではないんだ。介護保険が多くを負担してくれて、利用者は一部を負担する仕組みだよ。普通は使った費用のうち1割（収入が多い人は2〜3割になることもある）を自分で払うことが多いんだ。施設に入るときの部屋代や食事代は保険で全部はカバーされないこともあるから、その分は別に払うことになるんだよ。絵本を借りるときに会費がちょっといるのに似ているね。

馬淵: ケアマネ（介護支援専門員）は、利用者と家族、いろんなサービスの人をつなぐ役目の人だよ。遠足の先生みたいに「今日はどこに行くか」「誰と行くか」「何が必要か」を決めて、みんながうまく動けるように計画を作るんだ。困ったことがあれば相談にのって、サービスを調整してくれるよ。

馬淵: とてもいいね。今はまず、人とお話しすることや、お年寄りにやさしくすること、本を読んで介護や福祉について知ることが役に立つよ。大人になったら、介護や看護、福祉の仕事で経験を積んで、必要な研修や試験を受けてケアマネになる道があるんだ。小さなことでも、誰かの手伝いをしてみることが一番の準備になるよ。

馬淵: もちろんだよ、アヤさん。いつでも聞いてくれれば、またわかりやすく説明するね。

馬淵: アヤさん、よく聞いてくれたね。フォーマルサービスのアセスメントは、料理を作るときに「まず何を用意するか」を調べるようなものだよ。誰にどんな助けが必要かを聞いたり（本人や家族、医師から）、普段の暮らしがどうかを見たり（食べる、歩く、おふろに入る、買い物するなど）して、困っていることとできることを書き出すんだ。そして、それに合うサービス（訪問ヘルパー、通所施設、リハビリ、福祉用具など）を選んで、計画を作るんだよ。

馬淵: いい質問だね。簡単に言うと三つのポイントを調べるよ。
1) 生活のこと：ごはんが自分で食べられるか、トイレに行けるか、着替えられるか。これは「できること」と「できないこと」を見るためのチェックだよ。
2) 体と頭のこと：歩けるか、薬を飲めるか、物忘れがないか。医師の意見も聞くよ。
3) 家や周りのこと：家に段差がないか、家族が助けられるか、お金や保険のこと。
これは探偵さんが手がかりを集めるみたいに、実際に見たり話したりして確かめるんだ。

馬淵: そうだね。サービスはお助け道具みたいなものだから、困っていることにぴったりの道具を選ぶんだ。例えば、足が弱くて買い物に行けない人には訪問で買い物を手伝うサービスを選んだり、家での入浴が危ない人にはお風呂の手伝いがあるサービスを使ったりするよ。本人の希望や利用できるお金（公的な制度の範囲）も考えて、チームで相談して決めるんだ。決めたら「ケアプラン」という紙に書いて、みんなで確かめるよ。

馬淵: そのときはまた見直すんだ。植物の水やりみたいに、様子を見て調整するよ。使ってみて合わなかったら別のサービスに変えたり、時間を増やしたりする。定期的に本人や家族と話して、必要が変わったらケアプランを直すのが大事なんだ。

馬淵: あるよ。次のことをやってみてね。
– 人の話をよく聞く練習（困っていることを引き出す力になるよ）。
– お年寄りや障がいのある人と触れ合うこと（ボランティアやお手伝い）。
– 医療や福祉の本をやさしい本で少しずつ読むこと。
これらは、将来ケアマネになったときに役に立つ基礎になるよ。

馬淵: もちろんだよ、アヤさん。気になることがあったら何でも聞いてね。一緒に考えていこう。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスをケアプランに入れるときの大事なポイントを、まずはお弁当に例えて説明するよ。お弁当を作るときに、おかずの味・栄養・量・入れ方を考えるでしょ。ケアプランも同じで、サービスを「どれを」「どれくらい」「誰と」「いつ」「どうやって」使うかを考えることが大事なんだ。具体的には次のことを確認するよ。
– ニーズの把握：本人が何を困っているか、どんな生活がしたいかを聞く。お弁当でいうと「何が食べたい？」って聞く感じ。
– 目的をはっきりさせる：サービスを入れる目的（自立を助ける、事故を防ぐ、家族の負担を減らすなど）を決める。どのおかずが栄養を補うか決めるイメージ。
– 適合性：その人にそのサービスは合っているか（身体の状態、好み、家の環境など）を確かめる。辛いものが苦手な人に辛いおかずは合わないよね。
– 頻度と時間：どれくらいの時間・回数で利用するかを決める。お弁当で言えば量の調整。
– 連携と役割分担：家族や訪問者、医師など誰が何をするかを決める。お弁当を一緒に作るときの役割分担と同じ。
– 安全と緊急時対応：事故や急変が起きたときの対応方法を決めておく。お弁当に熱いものを入れるときに気をつけるルールみたいなものだよ。
– モニタリングと見直し：計画を実際にやってみて、うまくいかなければ変える。植物に水をやって様子を見るのと同じだね。

馬淵:いい質問だね。事業者選びは「お店選び」に似ているよ。近くで行きやすいか、メニュー（サービス）の内容が合っているか、評判や信頼性があるか、担当の人と話して雰囲気が合うかを確かめるんだ。具体的にはこんな点を見るよ。
– 技術や経験：そのサービスをちゃんとできる人がいるか。
– 利用可能時間と場所：約束した時間に来られるか、家の中で対応できるか。
– コミュニケーション：利用者や家族としっかり話をしてくれるか。
– 柔軟性：計画を変えなければならないときに対応できるか。
– 料金や制度の扱い：費用の確認や公的制度の利用方法が明確か。

馬淵:そういうときは「みんなで相談する時間」をつくるのが大事だよ。お弁当でもみんなの好き嫌いを聞いて、一番困っている人を優先したり、少しずつ分けたりするでしょ。ケアプランでも次のことをするよ。
– 本人の意思を大事にする：本人が何を望んでいるかを最優先で考える。
– 意見を順番に聞く：家族の不安や希望も一つずつ整理して、共通の目標を作る。
– 中立の第三者を使う：どうしても決まらなければ、専門家（医師やソーシャルワーカー）に入ってもらうこともあるよ。
– 小さな試し（トライアル）をする：いきなり大きく変えず、短期間試してみて様子を見ることも有効だよ。味見をしてからおかずを決める感じだね。

馬淵:うん、チェックはとても大事。植物が元気か葉っぱを見て確かめるように、次のことを定期的に見るんだ。
– 生活の様子：食事、排泄、外出など、日常の様子が変わったかどうかを観察する。
– 目標の達成度：最初に決めた目標（例えば「一人でシャワーを使えるようにする」など）がどれくらい近づいたかを評価する。
– 利用者と家族の満足度：本人や家族が安心しているか、困っている点はないか聞く。
– 記録と報告：サービス利用の記録を残して、次回の計画に活かす。
– 必要に応じて柔軟に変更：効果がないときは頻度を変えたり、別のサービスを追加したりする。

馬淵:書類や費用はルールがあるけど、考え方は簡単だよ。お弁当で材料費を考える感じ。
– 利用者の同意：本人が理解して同意していることを記録する。これがとても大事。
– 利用できる制度の確認：介護保険や市のサービスなど、使える制度を調べて支払いの負担を少なくする。
– 書類の整理：ケアプランには目的・サービス内容・頻度・担当者・評価方法を書いておく。次にときに見返せるようにね。
– 費用の見通しを伝える：家族にどれくらいお金がかかるかを分かりやすく伝える。
– 事業者との契約内容を確認：約束した内容が書かれているかをチェックする。

馬淵:いい心意気だね。実際に何かケースを一緒に考えてみると、もっと身につくよ。どんな利用者さんの想像をしてみたい？家族がいる人？一人暮らしの人？どっちが気になるかな？

馬淵:アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスの費用は、みんなでお金を分け合うイメージだよ。たとえばサービスの値段が1000円だとすると、多くの場合は保険が800〜900円を出してくれて、利用する人は100〜300円だけ払うことが多いんだ。これは世帯の収入によって支払う割合（だいたい10％、20％、30％）が変わるからなんだよ。保険でカバーされないサービスは、全部自分で払う必要があることもあるよ。

馬淵:そう、アイスのたとえでわかりやすいね。アイスが1000円で、保険が900円出してくれるなら、あなたは100円を払うだけ。だけど家にたくさんお金がある人は負担が増えて20％や30％になることがあるんだ。逆にお金が少ない世帯だと、負担を減らす手当や自治体の助けでほとんど払わなくていい場合もあるよ。

馬淵:いいところに気づいたね。たくさん使っても安心の仕組みがあって、「ひと月に払いすぎたら上限があるよ」という制度があるんだ。これは、貯金箱にフタをするみたいなもので、ある金額まで払ったらそれ以上はあまり支払わなくてよくなることがあるんだよ。ただし、誰でも同じではなくて、収入や条件で上限が変わることがあるから注意が必要だね。

馬淵:保険に入っていない人は、サービスの代金を全部自分で払うことになることが多いよ。保険でカバーしないものは、たとえば特別な設備や自己負担の度合いが高い特別なサービス、または保険の対象外のサービス（旅行の費用みたいなもの）などだね。簡単に言うと、保険が「お店の割引券」だとしたら、それが使えない商品は割引がなくて全額自分払いになる、という感じだよ。

馬淵:まとめるとこうなるよ。
– 多くのフォーマルサービスは公的な保険が一部を負担してくれる。
– 利用者は原則として全体の1割〜3割（収入による）を負担することが多い。
– 保険が効かないサービスは自己負担で全部払う必要がある。
– ひと月に払う額の上限が設けられている場合があり、負担がとても大きくならないような仕組みがある。
– 低所得者向けの減免や自治体の支援が使えることもある。

馬淵:もちろんだよ、アヤさん。次は保険の入り方や年齢による違い、申請の流れをやさしく説明するね。どこから知りたいかな？学校で習うことと似ているところから始めようか。

馬淵:いい質問だね、アヤさん。公的制度を大きな「町のみんなのお財布とルール」だと考えてごらん。フォーマルサービスはそのお財布から使える「決まったサービス」（訪問ヘルパーやデイサービス、施設サービスなど）で、制度が支払いの仕方や使い方のルールを作っているんだよ。

馬淵:そうだよ。公的制度はお金の出し方を決める役目がある。たとえば、介護保険だと市町村が審査して「どれくらい助けが必要か」を決め、その結果に応じて使えるサービスが決まる。家族の手伝いは「普通の手助け」で、フォーマルサービスは「仕事として来てくれるプロ」が時間や内容を決まったルールで提供する、という違いがあるよ。

馬淵:ケアマネ（介護支援専門員）は、町のお財布をつかって何をどう使うかを考える「プラン作りの先生」みたいな存在だよ。具体的には、
– 要介護認定を受ける手続きのお手伝い、
– 個人の暮らしを見て「どんなサービスが必要か」を判断、
– その人に合った介護サービス計画（ケアプラン）を作成、
– サービス事業所と連絡して利用の調整や変更手続きを行う、
という仕事をする。たとえると、遠足の計画係で、地図（状態）、予算（保険）、バスやお弁当（サービス）を組み合わせて安全に行けるようにする感じだよ。

馬淵:全部は出ないことが多いよ。介護保険は一部を公的に負担してくれるけど、利用者は決められた割合（通常1割〜3割の自己負担）を払うことが多いんだ。だからケアマネは、「このサービスを使うとどのくらい費用がかかるか」も説明して、利用しやすい組み合わせを考えるんだよ。

馬淵:家族のいいところは温かさや柔軟さだよね。でも負担が大きくなることがある。フォーマルサービスのいいところは、プロの技能があることと、ルールに沿って安定してサービスが受けられること。公的制度があると費用の一部を負担してもらえるから、必要なときに外からの助けを受けやすくなるんだ。

馬淵:ケアマネになるには、まず福祉・医療の仕事で経験を積むことが多いよ。たとえば介護職や看護、社会福祉の仕事を数年経験してから、介護支援専門員の資格試験を受ける流れが一般的だ。勉強面では、人の話をよく聞く力や、生活を観察する力、計画を立てる力が大事。小学生の今は、人と話すことやお世話をする気持ちを大切にして、福祉や保健の本を少しずつ読むといいよ。

馬淵:いいね。次はケアマネの一日の流れを、学校の時間割みたいにやさしく説明するね。どう聞きたいかな、朝のことから順に？それとも利用者さんとのやりとり中心？

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「フォーマルサービス」っていうのは、病院や訪問介護みたいに専門の人が決まったやり方でお世話をするサービスのことだよ。質をみるのは、料理の味を確かめるのに似ているよ。例えば料理なら「おいしいか」「温かいか」「量はちょうどか」を見るよね。サービスも同じで「安全か」「必要なときに届くか」「利用者が満足しているか」を見ればいいんだ。

馬淵:具体的には、いくつかの方法があるよ。観察することは先生が授業を見ているようなもの。実際にサービスの様子を見て「時間通り来ているか」「手を洗ってるか」などをチェックする。利用者やご家族に聞くことは、お友だちに給食の感想を聞くみたいに「今日どうだった？」と優しく聞く。簡単なアンケートなら、にこにこ・普通・かなしいマークで答えてもらうと子どもでもわかりやすいよ。

馬淵:聞き方は大事だね。怖がられないコツは、まず笑顔でゆっくり話すこと。たとえば「今日のお手伝い、どうだったかな？」とか「何か困ったことはなかった？」と簡単な言葉で尋ねるといいよ。聞くのはインタビューというよりおしゃべりに近い感じ。たとえ答えが短くても、「そうなんだ」と受け止めることが大切だよ。役に立つ情報が出たら、メモに残してチームで共有するんだ。

馬淵:ミスがあったときは、まず安全を確かめるのが先だよ。たとえば牛乳をこぼしたら、まず床を拭いて滑らないようにするよね。そのあとで「どうしてこぼれたのか」をみんなで考える。叱るよりも、どうすれば同じことが起きないかを一緒に考えることが大事だよ。原因を見つけて、チェックリストを直したり、もう一度やり方を練習したりするんだ。そうするとスタッフも安心して働けるよ。

馬淵:変化を見るのは、記録を比べることだよ。たとえば「週に転んだ回数」や「にこにこマークの数」を毎月数えてグラフにするのは、学校で宿題をためて点数を比べるのと似ているよ。少しずつ良くなれば線が上がったり下がったりする。あと、定期的にチームで会議をして前と比べてどうか話し合うことも大事。小さな目標を作って、できたらシールを貼るみたいにすると見やすいね。

馬淵:いいね、まずは身近なところから始めよう。たとえば想像の利用者さんの一日のチェックリストを作ってみるといいよ。朝の挨拶、薬の時間、ごはんの様子、午後の散歩、夜の寝る前の確認、というふうに並べて、にこにこ・普通・かなしいで記録してみて。それを先生や家族と話してみると、質ってどう見るかがもっと分かるようになるよ。何か作ってみたら見せておくれ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。サービス中の記録は、あとで困らないように「何をしたか」「どうなったか」をはっきり残すノートみたいなものだよ。わかりやすく食べ物のレシピにたとえるね。料理の材料や時間を書かないと同じ味にならないでしょ？ケアの記録も同じで、次の人が同じようにできるように細かく書くんだ。
主な記録・報告事項はこんなものだよ：
– 日付と時間、どのサービスをしたか（例：入浴介助、食事介助、服薬確認など）。
– 何をしたかの内容（具体的な手順や援助のしかた）。
– 利用者さんの様子（元気か、眠いか、痛がっているか、顔色や話し方）。
– バイタルなど測定した数値や服薬の状況（飲み忘れや間違いがないか）。
– 利用者さんが断ったり拒否したときの様子と対応。
– 事故やけが、転倒などの異常があった場合の事実（起きた時間、場所、状況）と応急処置の内容。
– 家族や医師への連絡内容と連絡した時間。
– 次にやることや注意点（ケア計画への提案や変更点）。
– 記録した人の名前や署名（誰が書いたかがわかるように）。
これで何か詳しく聞きたいことある？

馬淵:いいね、その場面はよくあるよ。断られたときは、感情も含めて事実をそのまま書くのが大事だよ。例をあげるね、日記みたいに順番に書くとわかりやすい。
書き方の例：
– 何を提案したか（「入浴介助を提案」）。
– 拒否した時間と具体的な言葉（「いやだ、今日はやらないと言った」）。
– 表情や声の様子（泣いていた、怒っていた、ぼんやりしていたなど）。
– 拒否の理由が話せたらそれも（寒い、疲れた、痛いなど）。
– 拒否したときにどう対応したか（無理強いはしなかった、代わりに座位で体拭きのみ提案したなど）。
– 家族や上司に報告したか、次の対応予定。
たとえば「10:00 入浴提案→拒否（『今日はやりたくない』と発言）。表情は涙目。無理強いせずに体拭きのみ実施。家族に11:00連絡済み。」みたいに書くと、後で見た人が状況を想像しやすいよ。ほかに拒否の場面で知りたいことはある？

馬淵:転倒や薬の間違いはとても大事な場面だから、落ち着いて順番を守ることが大切だよ。これを「事故対応」として記録して報告するんだ。学校でけがをしたら先生を呼んで救急箱を出すのと同じだよ。
基本の流れと記録のポイント：
1. まず安全確保と応急処置（けがなら止血や安静、意識確認）。
2. 医師や上司、必要なら救急へ連絡。連絡した時間と相手の名前を書く。
3. 何が起きたか事実を詳しく書く（時間、場所、どうして転んだか、薬はいつどう間違えたか）。
4. 見たままを正確に、主観を混ぜずに書く（「痛がっていた」ではなく「左ひざを手で押さえて痛みを訴えた」など）。
5. 写真や図で状況を補足できるときは、ルールに沿って記録する。
6. 再発防止のための対策案（環境の改善、薬の管理方法の見直し）も書く。
7. 署名と報告先（家族、医師、上司）を明記。
こうしておくと、あとで原因を調べて同じことが起きないようにできるんだ。例のメモが見たい？

馬淵:いいよ。簡単な記録の例を一つ示すね。これを真似して、事実を順に書くとよいよ。
記録例：
– 日時：2025/11/08 10:15
– サービス：入浴介助中
– 事象：10:12 洗い場で立ち上がろうとした際にバランスを崩して左側に転倒。
– 利用者状態：意識清明、左膝を押さえ痛みを訴える、出血あり。
– 応急処置：出血止めと冷却を実施、安静保持。
– 連絡：10:20 家族に電話連絡（母・田中様）、10:30 主治医に報告し指示を受け受診決定。
– 再発防止：浴室の滑り止めマット設置を検討、入浴時の立位介助方法を見直し。
– 記録者：馬淵（担当者名）
この形で事実と対応を書いておくと、あとで何が起きたかすぐにわかるよ。アヤさん、ほかに練習したい場面や気になる言葉はあるかな？

馬淵:アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスというのは、プロの人たちが行うお世話のサービスのことだよ。わかりやすくするために、選ぶときの大事なポイントをいくつか、やさしい例えを使って説明するね。
1. どんなサービスがあるか（内容）
– たとえば「ご飯を作る」「薬を管理する」「お風呂を手伝う」など、必要なお世話がちゃんとあるかを見るんだよ。これは、お店のメニューで自分の好きな料理があるか確かめるのに似ているよ。
2. スタッフの資格と経験
– お手伝いする人がちゃんと勉強してるか、経験があるかを見るよ。これは病院で先生に診てもらうときに「この先生はどれくらい診てきたの？」と聞くのと同じだね。
3. 安全対策と緊急時の対応
– 火事や急に具合が悪くなったときのやり方が決まっているか、防犯対策があるかを確認するよ。これは学校の避難訓練みたいなものだよ。
4. 利用時間・場所
– いつからいつまで利用できるか、家から近いかを確認すること。学校の通学時間や授業時間をチェックする感じだよ。
5. 料金と契約の内容
– どれくらいお金がかかるのか、追加で何か払わないといけないことがないかを確認するよ。お小遣いで買い物するときに、値段と箱の中身をよく見るのと同じだね。
6. コミュニケーションのしやすさ
– スタッフと話しやすいか、相談しやすいかを見るよ。困ったときにすぐ話せる人がいると安心だよね。これはクラスに話しやすい友だちがいると安心するのと同じだよ。
7. 見学や体験の有無
– 実際に見に行けるか、短い体験ができるかを確認しよう。新しい学校を一日体験するのに似ているよ。
8. 他の専門家との連携
– 医者や理学療法士など、ほかの専門家と連絡がとれるかも大事だよ。チームで助けるスポーツみたいに、いろんな役割の人がいると安心だよ。
9. 担当者の安定性（人がコロコロ変わらないか）
– 同じ人が長く関わってくれるかを見ると安心だよ。担任の先生がよく変わらないほうが学校に慣れやすいのと似ているね。
10. 個人情報やプライバシーの扱い
– 自分の大事な情報をちゃんと守ってくれるかを確認するよ。日記を鍵付きの引き出しにしまうようなものだね。
どれも全部大切だけど、まずは「自分（または利用する人）の困りごと」をはっきりさせることが出発点だよ。どんなお世話が一番必要かが分かれば、見るポイントが決まるからね。ほかに気になることはあるかな？

馬淵:いい質問だよ、アヤさん。お金のことははっきり聞くのが大事だよ。具体的には、
– 基本料金はいくらか
– オプション（特別なお世話）で別に払うことがあるか
– 支払い方法（毎月か、一回か）とキャンセル料のルール
– 市や区の助成（補助）が使えるかどうか
これらを紙やメールでもらって、目で見て確認すると安心だよ。例えると、遊園地のチケットを買うときに「乗り物ごとに追加料金ある？」って聞いて、パンフレットで確かめるようなものだね。

馬淵:見学や体験は、必ず家の人と一緒に行くと安心だよ。行くときのポイントはこんな感じ。
– 事前に予約して、どこを見たいか伝える（部屋、トイレ、緊急出口、スタッフの様子など）
– スタッフと少し話してみる（声のかけ方や対応を見よう）
– できれば短時間の体験をお願いしてみる（雰囲気を直接感じるため）
– 写真やメモを取って、あとで家族と話す
これは新しい学校の体験授業に行くのと同じで、最初はちょっと緊張するけど、短く試してみると「合うかどうか」が分かりやすくなるよ。

馬淵:最後にもうひとつだけ。周りの人の意見を聞くことも大切だよ。実際に使っている人や家族の感想を聞くと、パンフレットには書いてないことが分かることがあるんだ。これは、ゲームを買う前に友だちにどうだったか聞くのと同じだよ。何かあればまた聞いてね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「フォーマルサービス」はホームヘルパーさんやデイサービスみたいな外から来る助け、「家族介護」は家でお父さんやお母さんがしているお世話だよ。合わせるときは、みんなで一つのチームになるイメージが大事なんだ。たとえば学校のクラブで、先生（フォーマル）とおうちの人（家族）が役割を分けて、練習日や当番を決めるような感じ。みんなで予定を合わせて、誰が何をするかを紙（ケアプラン）に書いておくと安心だよ。

馬淵:大事なのは、本人の気持ちを一番に聞くことだよ。本人が「これがいい」と言ったら、それを中心に考える。家族やサービスの人は、その希望をどう安全にできるかを相談して決めるんだ。ケアマネは相談する役、真ん中の人で、みんなの意見を紙にまとめてスケジュールを作る。たとえば「朝は家族が着替えを手伝う」「週に2回はヘルパーさんが来て買い物をする」みたいに役割分担するんだよ。

馬淵:気持ちがぶつかるときは、まず小さなことから話すといいよ。ケアマネは仲介役だから、みんなの話を順番にゆっくり聞いて、「問題は何？」を一つずつ取り出す。たとえばお母さんが疲れているなら「交代で休める日」を作る、ヘルパーさんが困っているなら「やり方を一緒に練習する時間」をつくる。問題を分けて小さくすると解決しやすい。必要なら別の日に家族会議をして、写真や表で説明すると話が進みやすいよ。

馬淵:急なときは、あらかじめ「緊急プラン」を作っておくと安心だよ。連絡先（かかりつけ医、ヘルパー、家族の携帯）を紙にまとめて冷蔵庫に貼る、夜中の訪問が必要なら緊急対応のサービスを調べておく、鍵の預け方や近所の人に連絡できるようにしておくことが大事。これも学校でいう「非常時の避難訓練」と同じで、準備しておけば慌てないで済むんだ。

馬淵:うん、今からできることはたくさんあるよ。身近なところでは、おじいちゃんおばあちゃんとよく話すこと、困っていることを見つけて「手伝っていい？」と聞くこと。それから本やインターネットで「介護のお仕事」について調べるのもいい。大人になったら研修を受けたり、現場で先輩の仕事を見学することが役に立つ。学校のクラブで仲間と役割分担をしてみるのも、チームワークの練習になるよ。少しずつ経験を積んでいってね。

馬淵:もちろんいいよ。気になることがあれば何でも聞いておいで。ケアマネは細かいところまで気にする仕事だから、アヤさんの「気づく力」はとても大切だよ。具体的に知りたいサービスや場面があれば、また一緒に考えよう。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「フォーマルサービス」っていうのは、訪問介護やデイサービス、施設サービスみたいに、事業者と正式に契約して受ける介護サービスのことだよ。契約はサービスを提供する事業者と利用者（本人や家族）が「何を、どれくらい、いくらで、いつまで」やるかを書いた約束事なんだ。分かりやすく言うと、料理のレシピみたいなもので、材料（サービスの種類）、分量（回数・時間）、作り方（内容）、値段（費用）が書いてあるんだよ。

馬淵:ケアマネ（介護支援専門員）は利用者の「どんな助けが必要か」を調べてケアプランという設計図を作るのが主な仕事だよ。そして、どの事業者に頼むかを調整したり、契約の内容を利用者や家族に分かりやすく説明したりするんだ。ただ、実際の契約書にケアマネが契約当事者として名前を出すことはほとんどなくて、契約は利用者とサービス提供者の間で結ばれるのが普通だよ。例えると、ケアマネはオーケストラの指揮者で、楽譜（ケアプラン）を作って演奏者（サービス事業者）に指示するけれど、演奏者がそれぞれ演奏契約を結ぶ感じだね。

馬淵:トラブルが起きたらまずは「人の安全」を最優先にするよ。怪我や急変なら救急に連絡して、家族や提供事業者にすぐ知らせる。次に何が起きたかを記録して、原因を調べてケアプランや契約の内容を見直すんだ。ケアマネの責任は、しっかりと調査して必要な手配をすること、関係者に情報を伝えること、そして再発を防ぐためにサービスの調整をすること。だけど、例えば訪問介護のスタッフがミスをしてしまった場合、そのミスの直接の責任はサービス事業者にあることが多いよ。ただし、ケアマネが明らかに必要な注意を怠っていたり、不適切なプランをずっと放置していたりすると、ケアマネ側にも問題が出ることがあるから注意が必要だね。これも先生がクラスの子を見守るのに似ていて、見守りを怠って事故が起きたら先生にも説明責任が生じる、というイメージかな。

馬淵:いいね、契約書は旅行の地図みたいなものだから出発前にちゃんと見ることが大切だよ。見てほしいポイントはこんなところだよ。
– サービスの内容：何をしてくれるか（入浴、食事、掃除など）を書くところ
– 回数と時間：週に何回、何時間か
– 料金：基本料金と、もし追加でかかる費用があるかどうか
– 契約の期間と解約の仕方：いつからいつまでか、やめるときのルール
– 緊急時の連絡先と対応方法：もし急に具合が悪くなったらどうするか
– スタッフの資格や交代のルール：代わりの人が来るときのこと
– 個人情報の扱い：プライバシーをどう守るか
– 苦情や事故の対応方法：問題があったら誰に言えばいいか

馬淵:あるよ。ケアマネがやってはいけないことの一部を簡単に言うと、
– 利用者の同意なしに勝手にサービスを変えること
– 利用者のプライバシーを守らないこと
– 自分の利益のために不適切に事業者を紹介すること（利益相反）
– 必要な情報を記録しなかったり報告しなかったりすること
これらを守ることで利用者の信頼が保てるんだ。ケアマネは利用者の「味方」でいることが大事だからね。

馬淵:もちろんいいよ、アヤさん。実際の契約書を見たり、事業所の人に話を聞いたりするとより学べるから、気になることは何でも聞いておいで。私は校長として、ケアマネを目指す君をしっかりサポートするよ。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。利用者さんの同意を取るのは、友だちにおもちゃを借りるときに「貸していい？」って聞くのと似ているよ。大事なポイントを簡単に言うとこうなるよ。
1) 何をするか、どんな良いことと困ることがあるか、費用や期間、誰が関わるかを簡単な言葉で説明する。
2) 利用者さんが説明を理解したかどうかを確かめる（後で自分の言葉で説明してもらうなど）。
3) 拒否する自由があることや、いつでもやめられることを伝える。
4) 理解して同意したら、口頭や書面で意思を残す。書けない人は別の方法で記録する。
5) 判断が難しい場合は家族や成年後見人と相談して、利用者さんのいちばん良い利益を考えて決める。
これらをケアプランや同意書に記録しておくことも忘れないでね。

馬淵: いい視点だね。判断力を見るときは、簡単な例を出してもらうとわかりやすいよ。例えば、「明日はアイスかチョコ、どっちがいい？」って選んでもらうみたいに、選べるかどうかを確かめるんだ。説明をしてから「今の説明をアヤさんの言葉で教えてくれる？」と頼んでみるのが教え返し（ティーチバック）という方法で、相手が理解しているかがわかる。
もし言葉で伝えられない人なら、うなずきや指差し、絵カードなど別の伝え方を使うよ。それでも難しければ家族や法的代理人と一緒に、利用者さんのこれまでの生活や好みを元に考えて決めることになる。

馬淵: サインが難しい人にはいくつか方法があるよ。口頭で同意を得て、その場の記録をケアノートに書く、拇印を使う、代理の人にサインしてもらう、録音や録画で同意を残す、立ち会った第三者の署名をもらう、などだね。大切なのは「どうやって同意を確認したか」をきちんと書いておくこと。あと、同意は一度取ったら終わりじゃなくて、サービスが始まってからも時々「このままでいいですか？」と確認して、変更や中止の希望があれば尊重することが大事だよ。

馬淵: 利用者さん本人が理解して自分で決める力があれば、その意思を最優先にするんだ。家族の意見と違っても、本人の意思が明確なら本人の選択を尊重するよ。ただし判断能力が不十分で合意が難しい場合は、家族や成年後見人と一緒に、利用者さんの生活歴や価値観を考えて「いちばん本人にとって良いことは何か」を話し合う。話し合いの内容や結論も記録しておくことが必要だね。

馬淵: アヤさん、その質問はとても大事だね。簡単に言うと、サービスをやめたり変えたりする基準は「そのまま続けると困ることが出てくるか」「今のままで目的が達成できているか」「本人や家族がどうしたいか」を見て決めるんだよ。たとえば、靴がきつくて歩きにくければ靴を替えるよね。同じように、体の状態や生活の状況が変わればサービスも替えたり止めたりするんだ。

馬淵: いい質問だね、アヤさん。すぐ変える必要がある場面と、時間をかけて考える場面があるよ。すぐ変える例は、転んでけがをしたり入院したりして安全に暮らせなくなったとき。これは靴が壊れたらすぐ履き替えるのと同じで、危ないからすぐ対応する必要がある。一方で、体の状態がゆっくり変わるときやサービスの効果を確かめたいときは、しばらく様子を見て、定期的に評価してから変更することもあるよ。

馬淵: 大切なところだよ、アヤさん。基本は本人の意思が一番大事。本人がはっきり自分で決められるなら、その気持ちを尊重するよ。でも本人が自分で決められない時は、家族や主治医、ケアマネ（相談をまとめる人）で話し合う。みんなで話して、安全や健康を守るための最善を探すんだ。たとえば、ケーキをどう切るかみんなで相談して、一番食べやすい形にするような感じだよ。

馬淵: それもよくあることだよ、アヤさん。サービスは一度決めたら終わりじゃなくて、また見直せる。たとえば新しい靴が合わなかったら別の靴に替えるよね。同じように、効果を確認して合わなければ元に戻したり別の方法を試したりする。大事なのは、こまめに様子を見ることと、本人や家族の気持ちをちゃんと聞くことだよ。

馬淵: いいね、まとめるよ、アヤさん。
– 本人の状態が変わったら見直す（急な変化はすぐ対応）。
– 目的が達成できているか、逆に危険がないかを確かめる。
– 本人の意思を最優先、できないときは家族や医師と話し合う。
– 変更は試してみて、ダメならまた変えられる。
こうした考え方を忘れずに、相手の立場で考えられるケアマネになってね。もっと聞きたいことがあったら言ってごらん。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスはお金をもらって仕事をする専門の人たち（訪問介護やデイサービス、訪問看護など）で、地域資源は地域包括支援センターやボランティア、サロンみたいな街のみんなで助け合うものだよ。連携は「チームでごはんを作る」みたいなもの。ケアマネはそのチームのリーダーみたいに、誰が何を作るか（どのサービスを使うか）決めて、全員に伝えるんだ。

馬淵:両方あるよ、アヤさん。まずケアマネが本人や家族と話してるときに、必要なサービスがあれば電話やメールで事業所に紹介（依頼）する。必要なら地域包括支援センターにも相談して、顔を合わせて会議をすることもある。たとえると、遠足の前に先生がバス会社と電話して、現地のボランティアさんと現地で会って打ち合わせする感じだね。

馬淵:いいところに気づいたね。無理やりはしないよ。本人の気持ちはすごく大事。ケアマネはまず本人の意見を聞いて、どうしたら安心できるかを一緒に考える。たとえば嫌いな食べ物があるときに、まず少しだけ試してみるみたいに、小さな一歩から始めることが多いんだ。それでもダメなら別の方法を探すよ。大切なのは本人の同意（いやではないか）を大事にすること。

馬淵:秘密は守るよ、アヤさん。本人の許可がないと詳しいことは勝手に話さないんだ。ただ、危ないことが起きそうなとき（ケガしそう、火事みたいな緊急）や法律で決まっているときは、必要な人に伝える場合がある。イメージは「みんなに見せるかどうかは本人の持ち物箱を開けるときに本人がOKを出すかどうか決める」感じだね。

馬淵:ケアマネは学校でいうと学級委員長と担任の先生をちょっと合わせた仕事かな。毎日、本人や家族と話して様子を見る、サービス事業所と打ち合わせする、ケアプラン（どう支えるかの計画）を作る、必要なら関係者で会議を開く、問題があったら調整する。時には現場に同行して一緒に訪問することもあるよ。

馬淵:まず福祉や介護の仕事で経験を積むことが多いよ。介護職や看護の仕事をして、決められた年数の実務経験を積んでから、介護支援専門員（ケアマネ）の試験を受けるんだ。勉強も大事だけど、人の話をよく聞く力や、チームのみんなと話す力がとっても大切だよ。例えば、クラスで友だちの困りごとを聞いて仲直りを手伝う練習をするのもいい経験になるね。

馬淵:もちろんだよ、アヤさん。いつでも聞いてね。少しずつ実際を見るともっとイメージがつかめるから、施設や地域の活動を見学するのもおすすめだよ。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。わかりやすく言うと、デジタル化とICTは「紙の連絡ノートをスマホやタブレットの共有ノートに変える」ようなものなんだ。具体的にはこういう影響があるよ。
– 情報のやり取りが速くなる：電話や手紙を待つ代わりに、スタッフや家族とすぐに連絡が取れる。まるで学校で先生とチャットするみたいな感覚だよ。
– 記録がまとまる：利用者さんの様子や薬の情報が一カ所にまとまると、間違いが少なくなる。ノートを何冊も探さなくて済むんだ。
– 遠くから見守れる：センサーや見守りカメラ、ビデオ通話で家にいなくても様子がわかる。おばあちゃんの元気を遠くからチェックする「見守りライト」みたいなものだね。
– 仕事のやり方が変わる：ケアマネは手書きの書類が減って、データをまとめたり、ITを使って調整する仕事が増える。まるでお料理の下ごしらえを機械が手伝ってくれるような感じだよ。
– 個別の支援ができる：集めたデータを使って、その人に合ったケア計画をつくれる。好きなメニューを覚えておくメモみたいなものだね。
ただし、いいことばかりではなくて、気をつける点もあるよ。例えば、個人の秘密を守ること（秘密の日記は鍵をかけるのと同じ）、機械が壊れたときの備え（電池が切れたおもちゃみたいになる）、機械が使えない人が取り残されないようにすることなどが大事なんだ。何か特に知りたいことはあるかな？プライバシーのこととか、ロボットのこと、それともケアマネとして今から何を学べばいいかとか。

馬淵: 良い心配だね。プライバシーは「その人だけの大切なことを守る」って意味だよ。例えると、日記に鍵をかけるようなものなんだ。家に置くセンサーやカメラは役に立つけれど、使い方がルールに沿っていないと困ることがある。
– 誰が見ていいか決める：お医者さんや家族で見ていい人をきちんと決める。鍵を渡す人を決めるようなものだよ。
– 同意をもらう：本人や家族に「使っていいですか？」と聞く。聞かれて納得して初めて使うのが基本だよ。
– 情報は暗号みたいに守る：データをそのまま置かず、秘密のコード（暗号）で守る方法があるんだ。
– 置き方を工夫する：必要以上に見せない場所に設置したり、使う時間を決めたりすることもできるよ。
もし機械がこわいと感じる人には、まずは音やボタンだけの見守りから始めることもできる。大事なのは人の気持ちを優先して、機械は助ける道具にすることだよ。

馬淵: ロボットはおしゃべりしたり、薬の時間を教えたり、簡単な見守りをしたりできるよ。たとえば、おしゃべりするおもちゃみたいに話し相手にはなるけど、本当の気持ちを分かって抱きしめたり、手を握ったりするのはまだ人の方が上手なんだ。だからロボットは「助っ人」で、温かい会話や触れ合いは人が大切にする、というバランスが必要だよ。
ケアマネはそのバランスを考えて、ロボットを使うかどうか決めたり、使い方を教えたりする役目もあるんだ。

馬淵: 今できることをいくつか教えるね。全部難しく感じるなら、遊びながらやってみて。
– パソコンやタブレットに慣れる：タイピングや写真を撮る練習、メモを残す習慣をつけると役に立つよ。ゲーム感覚で触ってみて。
– 人と話す練習：聞く力は大事。お年寄りの話を最後まで聞いてあげる練習を家でしてみて。お話をまとめるとますます上手になるよ。
– 算数や整理する力：薬の時間やスケジュールを管理するのに役立つよ。お小遣い帳をつけるのもいい練習。
– 情報の守り方を学ぶ：パスワードの大切さや、他の人の写真を勝手に見ないことなど、ルールを身につけてね。
– ボランティアや地域の見学：介護の現場を見て、実際の仕事を感じるのが早道だよ。お年寄りと触れ合う経験は宝物になるよ。
興味があったら、次は具体的な本や子ども向けのワークショップを紹介するよ。どれをもっと知りたいかな？

馬淵: アヤさん、いい質問だね。フォーマルサービスというのは市や事業所が提供する正式なお手伝いのことだよ。緊急時に確保するためには、前もって「約束」を作っておくことが大事なんだ。たとえると、遠足の前にお弁当とレインコートを用意するようなもの。準備しておけば、雨でも安心でしょ？

馬淵: 具体的にはこんなことをするよ。
– ケアプランに緊急対応を書く：誰に連絡するか、どのサービスを優先するかを紙にしておく。これは家の『避難計画』みたいなもの。
– 緊急連絡網を作る：家族、近所の人、訪問事業所、地域包括支援センターの電話番号をまとめておく。電話帳をポケットに入れておく感じ。
– サービス事業所と事前に「緊急時の訪問」や代替の約束をしておく：主に来る人がダメなときに代わりに来てくれる約束をしておくと安心だよ。これはスポーツの交代選手を用意しておくのと同じ。
– 24時間対応の窓口や救急との連携を確認する：夜や休日でも連絡できる先を決めておく。夜間の「呼び鈴ボタン」があるイメージだね。
– 鍵や入室方法を決めておく：緊急時にスタッフが入れるように鍵の預け方（キーボックスなど）を決めておく。家のスペアキーを信頼できる人に預ける感じ。
– 定期的な確認・訓練：電話番号や約束が古くならないように時々チェックする。避難訓練みたいに練習しておくと慌てないよ。

馬淵: 119番（救急）にかければ救急隊は来てくれるよ。でも救急は症状の処置が先で、生活のお世話は別のサービスが必要になることが多いんだ。だから、倒れたときの流れを前もって決めておくんだ。
たとえば
1) 家族か近所の人が様子を見て119に連絡
2) ケアマネや訪問看護にも同時に連絡してもらう（連絡先を渡しておく）
3) 訪問系の事業所は鍵の預かり方法で家に入って状態確認や薬の確認をする
これは学校でけがをしたときに先生と保健室とおうちに連絡がいく流れに似ているよ。

馬淵: いい心配だね。鍵を預けるときは次のことをするよ。
– 信頼できる事業所だけに預ける：市や地域包括支援センターが紹介する事業所を選ぶと安心。
– 契約書や同意書を交わす：誰が何時に入るかを決めて紙に残す。これは「家のルール表」を作るようなもの。
– キーボックスや暗証番号で管理する：鍵を安全な箱に入れて暗証番号を使う方法なら、勝手に使われにくい。
– 家族にも知らせておく：だれが鍵を持っているか家族で共有しておくと安心感が増すよ。

馬淵: あるよ、アヤさん。いくつか追加の工夫ができる。
– 近所の見守りを頼む：隣の人と「困ったら通報してね」と約束しておくと早く気づいてもらえる。
– 緊急ボタンやセンサーをつける：転倒センサーや押すだけで事業所に連絡できるボタンを使うと迅速に対応できるよ。これはお家の非常ボタンみたいなもの。
– 家族で共有ノートを作る：薬の場所や持病、かかりつけ医の情報を一冊にまとめておくと助けが来たときに役立つ。
– ケアマネに定期的に連絡してもらう仕組みを作る：「毎日安否確認の電話」や「定期訪問」をお願いしておくと早く発見できるよ。

馬淵: 最後に一つだけ伝えるね。大切なのは「一人で全部を頼らず、地域や事業所と一緒に準備しておくこと」だよ。遠足の班のみんなで助け合うのと同じで、誰が何をするかを事前に決めておけば緊急でも安心して動けるんだ。アヤさん、他にも知りたいことあるかな？

馬淵: アヤさん、いい質問だね。簡単に言うと、言葉や文化が違う人にも「同じように安全で便利に使えるサービス」を用意することだよ。たとえば映画をみるときに字幕があると内容が分かるよね。それと同じで、言葉の壁をなくす工夫や、その人の文化に合った接し方を用意することが大切なんだ。

馬淵: いい考えだね。実際には何種類かの方法があるよ。通訳や翻訳を用意すること、簡単な言葉や絵や写真で説明すること、ビデオや音声で伝えることも役立つ。絵本の絵みたいに視覚で示せば理解しやすくなるよ。あと、書類をその人の母語で用意したり、読み書きが苦手な人向けに口頭で説明したりすることも重要だよ。

馬淵: 食べ物、時間の感覚、家族の役割、挨拶の仕方、お祈りや服装など、色々あるんだ。たとえばパーティーに呼ぶとき、みんなが食べられるものを用意するのは思いやりだよね。サービスでも同じで、食事ケア、入浴や着替えの時の配慮、男女別の対応が必要な場合もある。勝手な判断をせず、本人や家族に「どうしたら安心か」を聞くことが大事だよ。

馬淵: まず落ち着いて話を聞くことだね。新しい場所や言葉が分からないと誰でも不安になるよ。通訳や文化のわかる人（地域のリーダーやボランティア）を一緒にして、ゆっくり説明したり、小さなことから信頼を作ったりする。たとえば遠足で初めての友だちを作るとき、最初は短い時間から一緒に遊ぶようにするよね。サービスも同じで、少しずつ関わって信頼をつくると安心するよ。

馬淵: あるよ。差別しないことやプライバシーを守ること、正しい同意（説明をして理解してもらったうえで同意をもらうこと）はとても大事だよ。外国の方は事情が複雑なこともあるから、必要な書類や権利について母語で説明したり、外部の相談窓口につなぐことも考えるべきだね。これは地図を渡して「ここに行くと助けてくれるよ」と教えるのと似ているよ。

馬淵: あるよ。多文化・多言語に対する研修を受ける、簡単な挨拶や基本フレーズを覚える、チェックリストや翻訳ツールを準備する、地域の団体と連携することが役立つ。まるでサッカーチームでポジションを分担して練習するように、みんなで役割を決めて備えておくとスムーズなんだ。

馬淵: もちろんあるよ。多文化の本を読んだり、外国語のあいさつを覚えたり、地域のイベントに顔を出して違う文化の人と話してみるといい。小さな経験を積むことが大きな力になるんだ。興味をもって質問を続けること自体が大切な一歩だよ、アヤさん。