ケアマネ用語「インフォーマルサービス」を全部教えて！

馬淵: アヤさん、いい質問だよ。インフォーマルサービスというのは、家族や友だち、近所の人たちが自然にしてくれるお手伝いのことだよ。むずかしく言うと「非公式の支え」だけど、やさしく言うと例えばお母さんがごはんを作ってくれるとか、隣のおじさんが買い物を手伝ってくれるようなこと。レストランでお金を払って食べるのが「フォーマル（公式）」だとすると、おうちで家族がごはんを作るのがインフォーマル、という感じで考えるとわかりやすいよ。

馬淵: 多くはそうだけど、ちょっとだけ区別があるんだ。家族でも、お仕事としてお金をもらって手伝う人がいる場合はフォーマル寄りになることがある。たとえば「家族が決まったお金をもらって毎日介助する」みたいなときは、公式のサービスに近くなることがある。でも、日常で自然に助け合う「手を貸す」「話を聞く」といったことはインフォーマルサービスだよ。例えるなら、手作りのプレゼントとお店で買ったプレゼントの違いに似ているね。

馬淵: うん、ケアマネはインフォーマルとフォーマルの両方を上手に使うんだよ。まずは家族や本人とよく話して、どんな助けが必要かを一緒に決める。それから「近所のボランティアさんにつないでみる」「デイサービスと家族の見守りを組み合わせる」みたいに計画を作るんだ。頼み方は簡単で、「ちょっと手伝ってほしいこと」を具体的に伝えるのがコツ。例えば「買い物を週に一回手伝ってほしい」とか。「頼んだ後は感謝の気持ちを伝える」と人間関係もうまくいきやすいよ。

馬淵: いいね、具体的に考えてみよう。まず家族が買い物袋を持ってあげたり、散歩に一緒に行ったりするのはインフォーマルな助け。近所の人と「週に一回一緒に歩く会」をつくるのもインフォーマル。ケアマネは「歩けるようにしたい」という目標を聞いて、家族の手伝いを整理したり、地域の歩行グループや理学療法士（プロの人）を紹介して、どれを組み合わせれば安全かを計画する。つまり、家族のやさしさ（インフォーマル）とプロの力（フォーマル）を合体させて、おばあちゃんがよりよく過ごせるようにするんだよ。これをお弁当の材料を家で合わせて作る感じにたとえると、家族が作る部分とお店で買うおかずをうまく組み合わせて栄養バランスを整えるみたいなものだね。

馬淵: アヤさん、その気持ちが大事だよ。地域の人とつながれば、助け合いの輪が大きくなる。疑問がもっとあったら何でも聞いてね。

馬淵:かいごの学校の校長、馬淵です。いい質問だね、アヤさん。
まずはざっくり例えで説明するよ。インフォーマルサービスは「家族や友だちがやってくれるお手伝い」。たとえばお母さんがごはんを作ってくれたり、近所のおじさんが買い物を手伝ってくれるようなこと。お金をもらわないことが多くて、あたたかくてすぐそばにある助けなんだ。でも、みんなが忙しいと手伝えないこともあるよね。
一方、フォーマルサービスは「プロや施設が決まったルールで行うお手伝い」。ホームヘルパーさんが家に来てお世話をしたり、デイサービスで体を動かしたり、訪問看護で薬の管理をしてもらうのがそれ。決まった時間に来てくれたり、専門の知識があるのが強みだけれど、手続きをしたり費用や保険の仕組みを使うことが多いんだ。

馬淵:どっちがいいかは場面によるよ、アヤさん。家族の手助けは安心で心があたたかくなるけど、長く続くとお母さんや家族が疲れてしまうことがある。フォーマルは専門的で続けやすいけれど、全部を任せると家族との時間が減ることもある。だから、よくあるのは「家族の助け（インフォーマル）を基本にして、必要なところだけプロ（フォーマル）を入れる」方法。たとえば毎日の食事はお母さんが作って、週に何回か体のケアはヘルパーさんにお願いする、という感じだよ。

馬淵:いいね、アヤさんがケアマネになりたいなんて嬉しいよ。ケアマネ（介護支援専門員）は、どちらか一方だけをする人じゃなくて、両方をうまくつなぐ人なんだ。具体的には
– 家族や本人から「どんな困りごとがあるか」を聞く
– その人に合ったお世話の計画を作る
– ホームヘルパーさんやデイサービスなどフォーマルなサービスを手配する
– 家族が疲れないように休めるしくみを考えたり、家族の相談にのったりする
だから、ケアマネはオーケストラで言えば指揮者みたいなもの。家族（インフォーマル）とプロ（フォーマル）が上手に力を合わせられるように調整するんだよ。

馬淵:いい質問だ、アヤさん。今はまず人に優しく話を聞く練習をたくさんしよう。お年寄りと話す時間を作ったり、お家の中で困っていることを見つけて手伝ってみるのもいいね。そのうえで、大きくなったら介護の勉強や福祉の勉強、資格を取る道があるから、少しずつ興味を広げていくといいよ。ほかに知りたいことはあるかな？

馬淵:アヤさん、いい問いだね。まずインフォーマルサービスというのは、病院の先生やヘルパーさんみたいな「お仕事としての専門家」じゃなくて、家族やご近所さん、ボランティアさんなどが日常の助けをしてくれることを言うんだよ。わかりやすく言うと、学校で友達が宿題を手伝ってくれるのと先生が授業で教えてくれる違いみたいなものだよ。具体例はこんな感じだよ。
– 家族が食事を作ったり、薬を飲ませたりすること（お父さんやおばあちゃんの手伝い）。
– ご近所さんが買い物に付き添ってくれたり、重い荷物を運んでくれること。
– 地域のサロンや集まりでお茶を飲んでおしゃべりする場を作ること（孤独を減らす助け）。
– ボランティアが家を訪ねて話し相手になったり、散歩に連れて行ったりすること。
– 町内会の人が一緒に外出の付き添いや見守りをすること。
– 電話で元気かどうかを確認する「見守り電話」や、子どもや孫のように遊んでくれる人の存在。

馬淵:いい質問だよ、アヤさん。ボランティアは基本的に無償で手伝ってくれる人が多いんだ。お礼にお菓子をもらったり、交通費を少し出したりすることはあるけれど、専門職の「お給料」とは違うんだよ。例えると、友達が休み時間に自分の鉛筆を貸してくれるのと、文房具屋さんで鉛筆を買う違いみたいなものだね。手伝いの内容や時間は人によってバラバラで、毎日来てくれる人もいれば、週に一度だけ来る人もいるよ。

馬淵:アヤさん、その考え方はとても大事だよ。ケアマネは両方をうまく組み合わせる人だよ。たとえば、
– ご家族や近所の助け（インフォーマル）で普段の生活がまかなえそうなら、そのあいだを整える。
– 専門的なお世話が必要なら、訪問介護や医療（フォーマル）を手配する。
例えると、遠足の準備で友達と協力してお弁当を分け合うのがインフォーマル、バスを手配して安全に行くのがフォーマル、といった感じ。ケアマネは「誰が何をしてくれるか」を見つけて、無理がないように調整する役目があるんだよ。

馬淵:とても良い質問だね、アヤさん。ポイントを簡単に言うとこうだよ。
– 人の気持ちをよく聞くこと。助けてくれる人の負担や、頼まれる人の気持ちを知ることが大事。
– 誰が何をできるかをよく把握すること。得意なことを生かしてもらうと長続きしやすいよ。
– フォーマルとインフォーマルのバランスを考えること。家族だけに負担がかからないように、必要なときは専門サービスも使うこと。
たとえると、みんなでリレーをするときに「誰が走るか」を上手に決めてバトンを渡す役をするイメージだよ。

馬淵:いいね、具体例を一つ。お年寄りのAさんがいる家庭での一日を想像してみよう。
– 朝：近所の若い人が朝食の準備を手伝う（インフォーマル）。
– 午前：訪問ヘルパーが週に数回来て、お風呂のお手伝いや体のケアをする（フォーマル）。
– 昼：地域のサロンで一緒にお昼ごはんを食べておしゃべりする（インフォーマル）。
– 夕方：家族が夕食を作りつつ、隣の人が買い物をしてくれる（インフォーマル）。
– 夜：見守り電話で安否確認をするボランティアがいる（インフォーマル）。
こんなふうに、いろいろな人や場がつながっていると安全で楽しい生活になるんだよ。

馬淵:ぜひ聞いてほしいよ、アヤさん。どんな場面でどんな助けがあるといいか、具体的なケースを出してくれれば、一緒に考えていくよ。何を知りたい？

馬淵:アヤさん、いい質問だね。インフォーマルサービスというのは、家族や友だち、近所の人たちがふだんしてくれる手伝いのことなんだ。たとえると、フォーマルサービスが「学校の先生が教える授業」だとしたら、インフォーマルは「放課後に友だちと教え合うこと」みたいなもの。毎日の暮らしを支える力があって、心が安らぐ助けにもなるんだよ。

馬淵:いい点はいくつかあるよ。たとえば
– 身近だから気づきが早い：家族や近所の人は毎日様子を見るから、小さな変化に気づける。これは風邪になる前に「ちょっとおかしいね」と気づくのと似ているよ。
– 心のつながりを作る：知らない人に頼むより、知っている人の方が安心できる。これはお家で好きなぬいぐるみに話すと落ち着くのと似てるね。
– コストが低いことが多い：専門サービスはお金や時間がかかるけれど、近所の手助けは続けやすいことが多いよ。
ケアマネはこうした力を見つけて、フォーマルなサービスと一緒に使えるようにする役目があるんだ。

馬淵:まずはその人の話をよく聞くことが大事だよ。家族と話したり、近所の人や地域の集まりを調べたりするんだ。例えると、宝探しで地図を作るみたいに、誰がどんなことをしてくれそうかを紙に書いていくんだよ。頼むときは
– 小さなことからお願いする（買い物の付き添い1回だけ、など）
– 無理のない時間や範囲にする
– お礼を伝えたり、感謝の気持ちを示す
というのがポイント。スポーツのチームみたいに、みんなで役割を分けると続きやすいよ。

馬淵:いい視点だね。問題もあるよ。たとえば
– 手伝いをしてくれる人が疲れてしまう
– 個人情報やプライバシーの扱いで誤解が生じる
– 力量がバラバラで十分なケアにならないことがある
それを防ぐには、ケアマネが仲介してルールを作ったり、フォーマルサービスのバックアップを用意したりすることが必要なんだ。たとえば、遊びの交代メンバーを決めておくと、誰かが休んでも代わりがいる、というふうに考えるとわかりやすいよ。

馬淵:アヤさんがケアマネになったらできることはたくさんあるよ。簡単に言うと
– よく話を聞いて、その人に合った助けを考える
– 家族や近所の人、地域のグループとつなぐ
– 小さいお願いから始めて、助けが続くように調整する
– 困ったときにフォーマルサービスに橋をかける（お医者さんや訪問介護など）
一つの道具だけでなく、いろんな道具を上手に組み合わせると、おいしい料理が作れるのと同じで、暮らしがもっと安心になるんだよ。アヤさんの質問する力はとても大事だから、これからもたくさん考えてね。

馬淵: アヤさん、いい目標だね。インフォーマルサービスというのは、家族や友だち、近所の人たちがする手助けのことだよ。たとえばおばあちゃんが近所のおじさんに買い物を頼むようなことだね。利点は、すぐ頼めてあたたかいところだよ。プロに頼むよりお金がかからないことが多くて、慣れた人が話し相手になってくれるから安心感がある。短所は、専門的なケアが必要なときには力が足りないことがある点だ。誰かがずっと手伝っていると疲れてしまったり、記録が残らないから後で困ることもあるんだ。

馬淵: いい質問だよ、アヤさん。簡単にいうと「軽い手助けか、専門の力がいるか」を考えるんだ。たとえば、買い物や話し相手、散歩の付き添いはインフォーマルで十分なことが多い。逆に薬の管理や注射、危ない動作の介助などは専門家に任せた方が安全だよ。イメージとしては、インフォーマルは家庭の調理（おふくろの味）、フォーマルな専門ケアは病院のシェフ、って感じだね。家庭のごはんは心が温まるけど、複雑なケーキはプロに頼む方が安心ということ。

馬淵: とても大事なところだよ。家族が疲れないようにする方法はいくつかある。まず、助けてくれている人に「交代」を作ること。たとえば近所の人やボランティアに短い時間だけ手伝ってもらうことを考える。次に、困ったときに呼べるプロのサービスをあらかじめつなげておくこと。さらに、家の中でやることを分けて簡単なチェックリストを作ると、だれが何をするか分かりやすくなるよ。これを図にすると、みんなで分担してリレーをするイメージ。リレーで一人だけ走り続けると疲れるけど、順番にバトンを渡せば長く続けられるよね。

馬淵: できるよ、アヤさん。ケアマネの仕事は、家族や友だち（インフォーマル）と専門家（フォーマル）の橋渡しをすることが多いんだ。たとえば、家族だけでやっているけど少し手伝いが足りないときに、短時間のヘルパーを入れたり、介護保険のサービスを紹介したりする。大事なのは、相手の気持ちをよく聞いて、どこまで家族でできるか、どこからプロに頼むべきかを一緒に決めること。アヤさんが人の話をよく聞ける人なら、きっと上手に仲介できるよ。

馬淵: その気持ちが大切だよ、アヤさん。今日話したことを覚えておいて、周りのお年寄りや家族と話すときに少し気にしてみるといい。何か困ったことがあったらまた聞きにおいで。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。簡単に言うと、家族介護は家族が主にお世話をすること、インフォーマルサービスは近所の人やボランティア、友だちグループのような「プロじゃないけど助けてくれる人たち」のことだよ。たとえば、おばあちゃんのところに家族が行けない日、近所の人が買い物をしてくれたり、ボランティアが話し相手になったりする。それがつながると、家族の負担が少し軽くなるんだ。家族を大きな木の幹だとすると、インフォーマルはその周りにある小さな枝や葉っぱのように、いろんな方向から助けてくれる存在だよ。

馬淵: ケアマネはアヤさんでいう「まとめ役」だよ。みんながどんな助けが必要かを見て、家族と話して、近所の支えやボランティアとどう連携するかを決める。たとえば、家族が疲れているときには、ボランティアに週に一回来てもらうお願いをしたり、見守りのしくみを作ったりするんだ。図で言うと、家族とインフォーマルと専門サービスをつなぐ橋みたいな役割だよ。

馬淵: そこは気をつけるところだよ。インフォーマルの人は医療や専門的な介護の訓練を受けていないことが多いから、注射や複雑な医療的ケアは基本的にできない。そういう場合は看護師さんや専門のヘルパーさん、病院と連携する必要がある。イメージは、インフォーマルはおやつを出したり散歩に付き添ったりするお手伝い、専門家は病気を診るお医者さんという違いがあるんだ。

馬淵: もちろんだよ。小さなことでも助けになる場面は多い。たとえば近所の高齢者と元気に挨拶をしたり、本を読んであげたり、地域のイベントでお手伝いをしたりすることで、孤立を防ぐことに繋がる。将来ケアマネになりたいなら、人の話をよく聞く練習をしたり、地域の人と仲良くなる経験を積むといいよ。少しずつ経験を増やしていけば、自然とつなげる力がつくはずだ。

馬淵: まずは家族とゆっくり話して「何が一番困っているか」を聞くことが大切。買い物？話し相手？夜の見守り？それがわかったら、近所の人や自治会、ボランティアセンターに相談して、手伝ってくれる人を探す。ケアマネはその相談を一緒に受けて、どの助けが安全で効果的かを考えて、必要なときは専門サービスも手配するよ。イメージはパズルのピースを一つずつはめていく作業だね。

馬淵: アヤさん、その気持ちが大事だよ。周りをよく見て、人の話を聞くことを続けていけば、立派なケアマネになれるよ。必要なときはまた質問してね。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。まずざっくり言うと、インフォーマルサービスは家族や近所の人、ボランティアみたいな「プロじゃないけど助けてくれる人」のことだよ。それをケアプランに入れるときは、まるでお弁当の中身を考えるみたいに「誰が何を、どれくらい、いつするか」をはっきりさせると安心なんだ。

馬淵: そうだよ、そういう日常のお手伝いから始まるよ。買い物、散歩への付き添い、安否の電話、ちょっとした話し相手、近所の見守り、地域のサロンでの交流などがある。プロと違って、普段のつながりを活かす助け方なんだ。たとえば友だちが宿題を手伝ってくれるのと、先生が教えるのとの違いと似ているよ。

馬淵: ケアプランに書くときのポイントは簡単で、次の項目を入れるといいよ。
– 誰が：名前や関係（お母さん、近所の佐藤さん、ボランティアAさん）
– 何をするか：具体的な仕事（買い物、掃除、見守り、通院の付き添い）
– いつ・どれくらい：頻度や時間（週に2回、毎朝30分など）
– 目的・目標：その助けで何を達成するか（栄養の確保、転倒予防、孤立防止）
– 連絡方法と役割分担：連絡先や代わりの人
– 同意と守ること：本人や家族の了承、プライバシーの配慮
これをお弁当のレシピみたいに書いておくと、誰が見てもわかりやすいよ。

馬淵: いいね。たとえばこんな書き方ができるよ。
– 「近所の田中さん：週2回（火・金）買い物と安否確認（約1時間）。緊急時は家族とケアマネに連絡すること。」
– 「娘：毎晩電話で安否確認（20分）。外出負担が大きい場合はデイサービスを代替利用する。」
こう書くと、誰が何をするかがはっきりするよ。大事なのは本人と家族の同意を得ることと、できないときの予備プラン（代わりのサービス）を決めておくことだよ。

馬淵: そこはケアマネの大切な仕事だよ。予備のプランを作ること、リスクをチェックすること、安全面を確認することが必要なんだ。具体的には
– 代替のインフォーマル（別の親戚や友人）やフォーマルサービス（訪問介護、デイサービス）をリストにする
– インフォーマルな人に簡単な説明や短い研修をして安全にする
– 休める仕組み（レスパイト）や報酬・交通費の相談をする
– 定期的に様子を見て、必要があればプランを変更する
こうしておくと、急に手伝いが減っても困らないよ。

馬淵: アヤさんが頼むときは、相手の気持ちを考えながら、具体的に短く伝えるといいよ。例：
– 「夕方の買い物を週に1回お願いできるかな？無理なら他の日や他の人に頼む方法も考えるね。」
– 「毎朝10分だけ様子を見てほしいんだけど、時間があるときで大丈夫だよ。困ったら代わりを頼むね。」
相手の都合を聞いて、負担が大きくなりそうならフォロー（代わりの人やサービス）を一緒に提案すると協力してもらいやすいよ。

馬淵: わかった。短い例をいくつか作るね。どんな場面の文がいいかな？買い物、見守り、通院の付き添いなどから選んで教えてくれるかな。どれにする？

馬淵:アヤさん、いい視点だね。インフォーマルサービスはその通り、家族や友だち、ご近所さんが手伝ってくれることだよ。わかりやすく言うと、運動会でみんなが係を分け合って助け合うようなものだよ。評価のしかたは、誰がどんな助けをどれくらいの頻度でできるかを調べること。具体的には次の点を見るといいよ。
– 誰がいるか：家族や近所、親戚、友だちをリストにする。クラスの名簿みたいに書くと見やすい。
– 何ができるか：買い物、話し相手、移動の手伝いなど、得意なことを確認する。例えば、近所のおじさんは庭仕事が得意、隣のおばあちゃんはお茶を入れるのが上手、みたいに。
– 頻度と時間：毎日できるのか、週に何回かなのかを聞く。毎回できるかどうかで助け方が変わるよ。
– 信頼性と続けられるか：長く続けてもらえそうか、急に頼めるかどうかを考える。運動会の応援隊が急に来られない日があると困るのと同じだね。
– 行き来のしやすさ：家が近いか、交通があるかも大事。遠いと急には来られないからね。
これを簡単に表にして、緑（よく使える）、黄（時々使える）、赤（ほとんど使えない）と分けると判断しやすいよ。

馬淵:いい質問だ。聞き方は大事だよ。子どもが友だちに「お弁当ちょっと分けてくれる？」って聞くみたいに、やさしい言い方で小さなことから頼むといい。たとえば、
– 「○○さん、来週の午前中にちょっとだけ買い物手伝ってもらえる？」
– 「急じゃない時にお話し相手になってもらえたら助かります。無理なら大丈夫です。」
こうして、具体的に「何を」「いつ」「どのくらい」を伝えると相手も答えやすいよ。断られても「そうですか、ありがとう」の代わりに「わかった、じゃあまた考えるね」と軽く返す形にすると気まずくならないよ。

馬淵:そのときはフォーマルなサービスと組み合わせるのがよいよ。たとえば、近所の人は話し相手や買い物を手伝ってくれて、重い介護や専門的な助けはヘルパーさんやデイサービスにお願いする。イメージはお菓子の分け方で、近い人にはお菓子Aを、専門の人にはお菓子Bを担当してもらうみたいに役割を分けるんだ。地域の福祉窓口や学校の先生、ケアマネ（将来のアヤさんの仕事だね）に相談すると、どこを頼めばいいか教えてくれるよ。

馬淵:評価を使うと、誰に何を頼むか計画が立てられるよ。たとえばカレンダーに「月曜は隣の佐藤さんが夕ご飯を一緒に作る」「水曜は娘さんが掃除を手伝う」と書くと、みんなが何をするか分かって安心だね。あと、緑が少ない場所は早めにフォーマルサービスを相談しておくと、急なときに困らないよ。アヤさんは将来、この評価をもとにみんなが暮らしやすくなる計画を作るケアマネになれるよ。

馬淵:アヤさん、かいごの学校の校長の馬淵です。いい質問だね。まず「インフォーマルサービス」っていうのは家族や近所の人、友だちみたいに正式なプロじゃない人が手伝うことだよ。気をつけることをやさしい例で説明するね。
– 同意（どうい）をとること：これは遊びのルールをみんなで決めるみたいなもの。手伝う前に、本人が「してほしい」「してほしくない」をちゃんと聞くこと。
– プライバシーを守ること：友だちの秘密の日記を勝手に見ないのと同じで、本人の話や情報を外に言わないこと。ただし命にかかわる危ないときは大人に説明する必要があるよ。
– 境界（きょうかい）をはっきりすること：家の中で入っていい部屋と入ってはいけない部屋を決めるみたいに、誰が何をするかをはっきりさせること。やってはいけないことは専門家に任せる。
– 公平さ：お菓子をみんなで分けるときに順番を守るように、差別しないで平等に扱うこと。
– 安全を最優先にすること：自転車に乗るときにヘルメットをかぶるのと同じで、危ないことはしない、危ないと感じたらすぐ専門家に相談すること。
– 利益相反を避けること：自分が得するために手伝わないこと。たとえばお手伝いをしてお小遣いを多くもらって特別扱いするのはよくないね。

馬淵:いい質問だね。簡単に言うと順番を守ることだよ。
– まず本人に「何をしてほしい？」とゆっくり聞く。
– わからない言葉はやさしい言葉に直して説明する（例：薬のことを「飲むお薬」って言う）。
– 本人ができるだけ自分で決められるようにする。決められないときは家族や正式なケアの人と一緒に考える。
遊びでいうと「今日は鬼ごっこする？それとも絵を描く？」と聞いて、本人に選ばせる感じだよ。

馬淵:秘密は大事だけど、もし「命にかかわること」や「誰かを傷つけるかもしれないこと」だったら大人に言う必要があるよ。例えると、友だちに「家で火事になりそう」と言われたら黙っていないで先生や大人に伝えるのと同じだよ。そうでない普通の話なら本人の許可を取ってから共有するのが基本だね。

馬淵:小さな手作りのプレゼントやお菓子なら気持ちとして受け取ってもいいことが多いよ。でも高価なものや頻繁にもらうと、あとで「特別扱い」になってしまうことがある。そういうときは「学校のルール」や上の大人に相談して決めると安心だよ。例えると、みんなでゲームするとき一人だけ特別なアイテムを持つとずるいでしょ？それを避けるイメージだよ。

馬淵:まずは信頼できる大人、たとえば保護者やかいごの正式な専門家、学校の先生に相談してね。かいごの学校でも話してくれれば、一緒にどうするか考えるよ。迷ったら一人で決めないで周りの大人に相談するのが大事だよ。困ったときに助けを求めるのは勇気ある行動なんだ。

馬淵:うん、最後にもう一つ。文化やその人の習慣を大切にすること。たとえば食べ物や服の習慣は家庭や地域で違うから、自分のやり方を押し付けないこと。お祭りでみんな違う衣装を着るのを尊重するのと同じだよ。アヤさんがケアマネになるなら、こういう小さな気づかいがとても大事になるよ。何かまた聞きたいことがあればいつでも聞いてね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「プライバシー」はその人の大事なことを人に見せないで守ること。「守秘義務」は知った秘密を勝手に言わない約束のことだよ。たとえば、お友達の日記を勝手に読んで友達に話したらダメでしょ？それと同じで、利用者さんの話も同じように大事に扱うんだ。

馬淵:全部は守るけれど、必要な情報だけを使うのがポイントだよ。例えると、給食で使う材料だけ取り出して料理をする感じ。家族や介護チームに伝えるのは、その人を助けるために本当に必要なことだけ。利用者さんに「これを誰に伝えるね」と説明して同意をもらうのが基本だよ。

馬淵:その通り。秘密を守るのが原則だけど、命に関わる危ないときや虐待の疑いがあるときは、秘密を破って大人や専門家に伝えないといけない場合があるんだ。これは傘を開いて誰かを守るようなもの。あらかじめ「ここは秘密だけど、命に関わるときは話すことがあるよ」と説明しておくと安心だよ。

馬淵:記録はとても大事だから、鍵をかけた引き出しやパスワードのついたパソコンに入れるんだ。紙は使わなくなったらシュレッダーで裁断するよ。お外やカフェで大声で話さない、スマホで写真を撮って勝手に送らない、こういう小さな注意が大切だよ。イメージとしては、大事な宝物はちゃんと宝箱に入れてカギをする感じだね。

馬淵:うん、インフォーマルでも同じルールが必要だよ。ボランティアさんには「守秘のルール」を簡単に説明してサインをもらったり、相談する窓口を決めておくと安心。お隣さんに話すときも「この話は本人の了承がある時だけだよ」と伝えるといいね。みんなでルールを共有することが大切なんだ。

馬淵:意図せず守れなかったときは、すぐに上の人に報告して対応することが大事。どうしてそうなったかを記録して、同じことが起きないように仕組みを直すんだ。悪いことに使ったり故意に話した場合は、厳しい処分や法的な問題になることもあるから、最初から注意することが一番だよ。

馬淵:いい心だね、アヤさん。もうひとつ大事なのは、いつでも相手の気持ちを大事にすること。言葉遣いや態度で安心してもらえると、信頼が生まれるよ。わからないことがあったら、いつでも聞きに来てね。一緒に学んでいこう。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。必要だよ。インフォーマルサービス提供者っていうのは家族や近所の人みたいな、プロじゃないけどお世話をしてくれる人たちのこと。これを教えたり助けたりするのは、料理のレシピを渡してあげるようなものなんだ。正しい順番や注意点を知らないと失敗しちゃうでしょ？それと同じで、正しいやり方や安全のコツを伝えることで、利用者さんも世話する人も安心できるんだよ。

馬淵:怖くないよ。たとえば転ばせないで移動させるやり方（持ち方のコツ）、お風呂の入り方の注意点、薬のあげ方の基本、認知症の人との話し方、急に具合が悪くなったときの連絡方法など。これは、初めて自転車に乗るときに補助輪を外す前に練習するようなもの。少しずつ練習して、安全にできるようにするんだ。

馬淵:いい心配だね。地域には短い時間で学べる講座や、ボランティアが教えてくれる会があるし、市や町から補助が出ることもあるよ。たとえば図書館で本を借りるみたいに、まずは簡単な講座やパンフレットで基礎を学んで、必要なときにプロを呼ぶ形にすると負担が少ない。全部を一人で抱え込まない仕組みが大事なんだ。

馬淵:アヤさんがケアマネになったら、利用者さんと家族の困りごとを聞いて、何が必要か地図にするんだよ。そしてその地図を使って、どの研修や支援が必要かを選んで、実際に手配する。たとえると、みんなをまとめるオーケストラの指揮者みたいな仕事。楽器（サービス）をどこで用意するか決めて、演奏（介護）がうまくいくようにする役割だよ。

馬淵:まずはよく話を聞くこと。困っていることを紙に書くみたいに一つずつ整理するんだ。そのあと、近くで受けられる研修や支援を探して、優先順位を決める。必要なら短い体験会を紹介して、やってみてからもっと学ぶかどうか決めてもらうのがいいよ。地図を作って、少しずつ道を整えていくイメージだね。

馬淵:うん。助ける人の体も大事だから、自分の休み方（レスパイト）を考えること、困ったときに相談できる窓口を知っておくこと、地域の仲間をつくることも忘れないでね。これらは、長い道のりを歩くときに休憩所や地図があるのと同じで、とても役に立つんだよ。いつでも聞きに来ていいからね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。インフォーマルサービスっていうのは、家族や近所の人、ボランティアさん、地域のサークルみたいな「かしこまっていない助け」のことだよ。学校でたとえると、友だちが掃除を手伝ってくれたり、お弁当を分けてくれるような感じ。一人で全部しなくていいように、みんなでちょっとずつ助け合う仕組みなんだ。

馬淵:たとえばこんなことがあるよ。
– 近所の人が買い物を代わりにしてくれる。
– ボランティアさんが週に一度、おしゃべり相手になってくれる（介護している人が一息つける時間になる）。
– 子どもや若い人たちが散歩の付き添いをしてくれる。
– 地域の集まりで顔を見せ合うことで、困ったときにすぐ助けを呼べるようになる。
これらは、介護している人の「時間」や「心の重さ」を軽くする。お手伝いが増えると、介護者は休める時間ができるし、心配事を話せる相手が増えて安心できるんだよ。たとえば重い荷物を一人で持つより、みんなで分けたら楽になるよね。それと同じイメージだよ。

馬淵:ケアマネは、介護が必要な人とその家族を見て、どんな助けが必要かを考える「つなぎ役」だよ。クラスで言えば、係を決めてみんなに役割をお願いする先生みたいなもの。
– まず誰が何を困っているかを聞く（どの時間が大変か、何ができないか）。
– 次に地域にどんな力があるかを探す（近所の人、ボランティア団体、サークルなど）。
– そして「この日はボランティアさんに来てもらおう」「近所の人に見守りをお願いしよう」と具体的に調整する。
重要なのは、無理に頼みすぎないこと。頼む人の負担も見ながら、みんなで少しずつ分け合うようにするんだ。

馬淵:あるよ。いくつかポイントを覚えておくといい。
– 相手の得意なことをお願いする（料理が得意な人には食事の手伝い、話し上手な人にはおしゃべり相手）。
– 頼む量を少しずつにする（いきなり大きなことを頼むと続かない）。
– お互いの安全やプライバシーを守ることを大事にする。
たとえると、みんなでケーキを作るときに「材料分担」を上手にすると作業が進むし、作る人も楽しく続けられるよね。頼むときもそんなイメージだよ。

馬淵:あるよ、アヤさんにできることはたくさんある。例えば、
– 近所のお年寄りに元気に挨拶したり、話を聞くこと（それだけで相手は元気になる）。
– 学校で地域のボランティア活動に参加してみること（親御さんと一緒にできることもある）。
– 困っている人を見つけたら大人に伝えること（気づくだけでも助けになる）。
小さなことを続けると、それが地域の優しさの輪になる。水たまりに一滴ずつ水を落としていくとやがて大きな池になるように、アヤさんの小さな行動も大きな助けになるよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。インフォーマルサービスというのは、家族や近所の人、友だち、ボランティアみたいなプロでない「身近な助け手」のことだよ。緊急のときは、まず目の前で困っている人をすぐ助ける役目をするんだ。たとえるなら、学校で誰かが転んだときにクラスメイトが手を貸してくれるようなもの。消防やお医者さんが来るまでの間に、水を渡したり、避難場所へ誘導したり、安心させたりするんだよ。

馬淵:そうだよ、家族だけじゃなく地域の人たちも大切な助っ人になる。たとえばお年寄りが一人で暮らしていて停電や水道のトラブルで困ったとき、近所の人が非常食を分けたり、一時的に家に呼んで世話をしてくれたりする。学校なら「連絡網」のように、誰が何をするかを知っているとスムーズに動けるんだ。情報を伝える役目も大きくて、見守りや状況報告をして、プロの救助につなげる橋渡しをするよ。

馬淵:ケアマネは、インフォーマルとプロの間をつなぐ役目をするよ。たとえば運動会の係のように、誰がどの場面で動くかを決めておくんだ。具体的には、緊急連絡先のリストを作ったり、近所の協力者にどんな手伝いが必要かを伝えたり、必要な薬や介護用品の備えを確認したりする。それから、非常時の手順を家族や地域の人と一緒に練習しておくことも大事だよ。

馬淵:簡単なことから始めるといいよ。チェックリストを作ってお薬の名前や飲み方、連絡先をまとめる。近所の人と顔を合わせて「もしものときに助け合おうね」と話し合う。短い避難の練習を一緒にやったり、非常持ち出し袋を確認したり。イメージとしては、運動会のリレーの練習のように、誰にバトンを渡すかを繰り返し確認する感じだね。そうすると、いざというときにスムーズに動けるんだよ。

馬淵:いいね、アヤさん。小さな準備と近所の人とのつながりが、大きな助けになるよ。必要なら一緒にチェックリストを作ろう。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず、インフォーマルサービスっていうのは家族や近所の人がするお手伝いのことだよ。文化や地域の違いを考えるときは、相手の「いつもしていること」や「大事にしていること」を知ることが大事なんだ。たとえば、おばあちゃんの好きな食べ物が地域の特産だったり、お祈りの時間が生活のリズムになっていたりするよね。そういうことをね、まるで友だちの好きな遊びを覚えるみたいに覚えていくんだよ。

馬淵:いいね、その聞き方が大事だよ。まずは「質問」と「観察」が基本。やさしく話を聞いて、普段の暮らしを見せてもらう。具体的には、
– 好きな食べ物や嫌いな物を尋ねる（食事を大きく変えないようにする）
– 一日の時間のつかい方を聞く（お昼寝やお祈りの時間を守る）
– 家族や近所の人の役割を知る（誰が料理をするか、誰が話し相手か）
それから、地域の行事（祭りや集まり）や言葉の違いも調べて、無理に変えないようにするんだ。例えると、洋服を作るときに、その人のサイズをちゃんと測るようなものだよ。

馬淵:そのときは周りの人に助けてもらうのが大切だね。通訳になる人や、地域の昔からいる人（地域のつなぎ役）をたずねて、一緒に考えてもらうんだよ。もうひとつのコツは「小さく試すこと」。急に全部変えるのではなく、小さな方法で試して、相手の様子を見ながら変えていく。たとえば、おやつを一つだけ地元のものにしてみて反応を見る、という感じだね。

馬淵:アヤさん、そこがとても大切なところだよ。家族のやり方を無視しないで、ケアプランに入れていく。たとえば、
– お盆や特別な日を尊重してスケジュールを調整する
– 料理はその地域の味付けを取り入れる
– 性別や年齢で介助者の希望があれば合わせる
こんなふうに、その家の「大切な習慣」をケアの中に取り入れると、安心してもらえるんだ。これは、料理をその人の好きな味に合わせるようなものだよ。

馬淵:意見が違うときは、まず話をよく聞いて、理由を一緒に考えること。専門家の立場で安全や健康の面から説明するときは、相手の言葉や例えを使うと伝わりやすい。たとえば「この方法だと転倒しにくくなるよ」と言うより、「この靴だと坂で滑りにくくなるよ」と実物を見せるような感じだね。最終的には、本人と家族と専門家で一緒に決めるのがいいよ。

馬淵:もちろん。アヤさん、まとめるとこうだよ。
1) よく聞くことと観察すること：その人の暮らしを知ることが出発点。
2) 地域の人や通訳を活用すること：一人で判断せず、地域の力を借りる。
3) 小さく試して一緒に決めること：急に変えず、相手の反応を見ながら調整する。
ケアマネは相手の「暮らし」を大切にするお仕事だから、アヤさんがその気持ちを持っていれば、きっといいケアができるよ。ほかにも聞きたいことがあったら言ってね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「インフォーマルサービス」っていうのは家族や近所の人、ボランティアさんがしてくれる助けのことだよね。その質をはかうのは、庭のお世話みたいなものだよ。葉っぱが元気かどうか見る（観察する）、お水が足りているか聞く（聞き取り）、土を少し替えてみる（改善の試し）――というふうに、小さな手順で進めるんだ。

馬淵:見るポイントは簡単に考えよう。例えば「安全か」「相手がうれしそうか」「約束が守られているか」など。聞くときは、ゲームのルールを教えてもらうみたいに優しく聞くといいよ。たとえば、
– 利用する人に「今日、手伝ってもらってどうだった？」って笑顔の顔シールで選んでもらう、
– 手伝った人に「困ったことはなかった？」って短いメモで教えてもらう、
こうすると子どもでも分かりやすく情報が集められるよ。

馬淵:あるよ。例えば「転んでけがをした回数」「約束していた時間に来られた回数」「利用者の笑顔の数」みたいに、数にできるものを決めると測りやすい。これを「指標」と呼ぶけど、難しく聞こえるから「チェックポイント」と思ってね。まずは少しだけ数えてみて、前と比べると変化がわかるんだ。

馬淵:そんなときは、料理の味みたいにちょっとずつ変えてみるといいよ。例えば手順をかえる（連絡の方法を変える）、ちょっと教え方を変える（短い練習会をする）、誰かと手伝いを交代してみる（バディ制度）など、小さな工夫を試す。そしてまた観察して比べる。これを何度かくり返すことで、だんだんとよくなっていくよ。大事なのはすぐ完璧にしようとしないで、変えたことを確かめる習慣をつけることだよ。

馬淵:伝え方はプレゼントを渡すみたいに丁寧にね。「いつも来てくれて助かってます。ここをこうするともっとよくなると思うんです」って具体的に一つだけ伝えると受け取りやすいよ。あと、みんなで話す時間を少し作って、良かったことも一緒に伝えると、続けやすくなる。秘密を守ることも約束して、安心して話せる場をつくるのが大切だよ。

馬淵:うん。最後に大事なことを一つだけ。利用する人の気持ちを一番に考えること。野菜を育てるとき、土や日あたりを考えるのと同じで、その人それぞれに合わせることが大事なんだよ。アヤさんが将来ケアマネになるときも、相手の話をじっくり聞く力がとても役に立つよ。何かまた聞きたいことがあったら、遠慮なく聞いてね。

馬淵:アヤさん、その質問いいね。簡単に言うと、行政は大きなまちの「お世話の台所」を整えるようなものなんだ。たとえば、
– ルールを作って、誰がどんな助けを受けられるか決める（料理のレシピみたいなもの）。
– お金を出したり、団体に助成をして、活動しやすくする（材料や道具を配ること）。
– 練習や資格の場をつくって、手伝う人が上手にできるようにする（料理教室みたいなもの）。
– 困ったときに相談できる窓口や、手伝ってくれる人をつなぐ仕組みを用意する（連絡帳や名簿を作る感じ）。
これで、家族やボランティアがより安心して手伝えるようになるんだよ。

馬淵:そうだよ、いい質問。ショートステイやレスパイトは、普段お世話している人がちょっとお休みできる時間をつくるための仕組み。たとえると、学校で先生が病欠のときに代わりの先生が来て授業をしてくれるようなもの。短い時間だけ誰かにお世話をお願いできる場所やサービスを用意して、家の人が休めるように助けてくれるんだ。

馬淵:ボランティアは基本的に無償でやる人が多いけど、活動するグループには道具代や交通費を補助したり、活動のための助成金を出すことがあるよ。あと、行政や地域のセンターが「ボランティア募集の掲示板」や説明会を開いて、人と人をつなぐ役目をするんだ。たとえば、学校の放送で「手伝い募集！」と言って回すようなイメージだね。

馬淵:ケアマネは「お世話のプランの司令塔」みたいな役目だよ。家族の状況を聞いて、どんな助けが必要かまとめて、行政が用意するサービスや近所の手助けをつなげる。お休みが必要ならショートステイを手配したり、ボランティアと時間を合わせたりする。まるでクラスの係が行事をまとめて、みんなが協力できるようにする感じだね。アヤさんが目指すのにぴったりの仕事だよ。

馬淵:地域包括支援センターは「困ったら行く相談所」みたいなところだよ。お年寄りや家族の相談に乗って、どんなサービスが使えるか教えたり、専門家やボランティアとつなげたりする。たとえば、道で迷子になったら交番に行くように、困ったらここへ行けば誰かが助けてくれる、そんな安心して相談できる場所なんだ。

馬淵:あるよ。身近なところから始めるのが大事だ。
– 地域のボランティア活動に参加して雰囲気を知る（見学でもOK）。
– 高齢者や障がいのある人への接し方の勉強会に行ってみる。
– 家で家族の話をよく聞いて、どう手伝えるか考えてみる。
小さい経験が将来の力になるから、興味を持ったら一歩踏み出してみてね。私も校長として、相談があればいつでも話を聞くよ、アヤさん。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。まず「インフォーマルサービス」っていうのは、家族や友だち、近所の人が無償や低い料金で手伝うことを言うんだよ。よくある誤解と、本当はどうなのかを、簡単な例えを使って説明するね。
– 誤解1：インフォーマルはプロのサービスより下だから大丈夫、って思う
本当：家族の手伝いはとても大事だけど、専門知識が必要なこともある。たとえば、料理をするのと病気の薬を管理するのは違うでしょ？お父さんが料理が上手でも、お医者さんの仕事は違う。必要なら専門の人の助けも使うことが安全なんだ。
– 誤解2：家族がいつでも助けてくれるはず、って思う
本当：家族も学校や仕事、体の調子がある。ずっと手伝えるわけじゃない。例えば、友だちがずっと宿題を見てくれると思ってたら、その友だちも自分の遊びや勉強があるよね。だから代わりの支援（レスパイト）や仕組みが必要になる。
– 誤解3：お金がかからないから負担はない、って思う
本当：お金だけじゃない。時間や体力、精神的な負担がある。おばあちゃんの世話をするために仕事を減らしたら、その家計に影響が出ることもある。無料でも「コスト」はあるんだ。
– 誤解4：インフォーマルだけで全部解決できる、って思う
本当：時にはプロの訪問介護や機器、住宅の工事などが必要。チームで役割分担することが大事で、全部を一人でやると壊れてしまう。
– 誤解5：情報がいらない、自然にできるはず、って思う
本当：正しいやり方や支援の情報があると、家族も安心して手伝える。まるでお料理でもレシピがあると安心するのと同じだよ。

馬淵: いい視点だね、アヤさん。家族に頼ること自体は悪くないよ。家族同士で助け合うのは温かいことだ。でも、ずっと全部を任せると疲れてしまう。たとえば、運動会のリレーを一人で全部走ると疲れるでしょ？チームでバトンをつなぐように、家族もプロも地域のサービスも一緒に助け合うことが大切なんだ。
家族が疲れているときは、短い休み（レスパイト）を入れる、週に数回だけ訪問介護を頼む、地域のボランティアにつないで気分転換してもらう、という方法があるよ。

馬淵: ケアマネになったら、まず聞くことが大事だよ。家族がどんなことで困っているか、どれくらい時間や体力があるかを知るんだ。小学生のアヤさんが今からできることの例をいくつか教えるね。
– 聞き方を練習する：人の話を最後まで聞いて、どこが一番大変かを見つける練習をすると将来役に立つよ。お友だちの困りごとを聞いてあげるのもいい練習になる。
– 支える人の気持ちを考える習慣をつける：例えば、お母さんが疲れていたら「今日は代わりにお皿を片付けるね」と小さな手伝いをする。気づく力が大切だよ。
– 地域のことを知る：地域のボランティアやサービスのことを学校で調べてみると、将来紹介しやすくなる。図書館や市役所のパンフレットを見るのもいいね。
ケアマネとして実際にすることは、家族とプロの橋渡しをすること。家族の負担を見つけて、「ここは訪問介護を週に1回入れましょう」みたいに調整する。例えると、みんなで大きなケーキを作るときに、誰が混ぜて、誰が焼くかを決めるリーダーみたいなものだよ。

馬淵: いいね、具体例をいくつかあげるね。
– 訪問介護：家に来てお風呂の手伝いや掃除、買い物の手伝いをしてくれる人。家族が休める時間が作れるよ。
– デイサービス：日中に施設で体操や食事を一緒にするところ。家族が仕事の時間に安心して預けられる。
– ショートステイ（短期入所）：短い間、施設に泊まってもらって家族が休む。旅行みたいに外泊して心も体も休めることができる。
– 相談窓口や家族会：同じような立場の人と話すと気持ちが軽くなることがある。経験を分け合える場だよ。
– 家事支援サービス：ホームヘルパーが掃除や料理を手伝う。家族の負担が減るよ。
どれを使うかは、本人の体の状態や家族の状況によって変わる。ケアマネはその橋渡し役になるんだ。
他にも聞きたいことある？続きを話そうか。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず「インフォーマルサービス」っていうのは家族や友だちが手伝うこと、たとえばおばあちゃんのごはんを作ったり、散歩に連れて行ったりすることを指すよ。イメージは「お店でお弁当を買う」か「家でお母さんが作るごはん」みたいな違いだと思ってね。お店（正式なサービス）を使うと保険や補助が使えることが多くて、使う人は一部だけお金を払うことがある。一方、家で作るごはん（インフォーマル）は基本的に保険のお金は出ないから、費用は家族が負担することが多いんだ。

馬淵:そうだね、家族がやる場合は直接お金が出ることは原則少ないんだ。でも完全に何もないわけじゃないよ。例えば、ベッドや手すりみたいな介護用具や家の改修は、介護保険や自治体の補助で一部負担してもらえることがある。あと、お母さんが働いていて介護のために休むときに使える制度（介護休業の手当など）や、ショートステイやデイサービスといった「外のサービス」を使えば保険が使えるから、全部家族の負担にならないように組み立てることもできるんだ。イメージは、家のごはんを全部にするか、時々お店でお弁当を買って休むかを考える感じだよ。

馬淵:基本的には、介護保険は家族に直接お金を渡して介護をしてもらう仕組みではないんだ。お金を渡すならそれは家同士の私的な取り決めになるし、介護保険の対象にはならない。ただし、一部の自治体で試みとして家族介護者を支援する制度や、家族を雇う形でサービスを提供する場合のルールがあるところもあるから、そういう例外は市区町村の窓口で確認する必要があるよ。例えるなら、家でお母さんが作るごはんに「政府のクーポン」はつかないけど、必要な椅子や手すりを買うときに補助券が出ることはある、という感じかな。

馬淵:ケアマネになったら、まずアヤさんのところの「どんな困りごとがあるか」を一緒に調べるよ。そのうえで、家族の力（インフォーマル）と外のサービス（フォーマル）をうまく組み合わせて、家族の負担が大きくなりすぎないように計画を立てるんだ。たとえば、毎日の入浴は家族ができるけど、重い移乗は専門の訪問介護を頼むとか、週に何回かデイサービスを使って家族の休憩時間を作るとかね。それから、利用できる補助や申請の仕方、介護用品や住宅改修の手当て、仕事との両立支援の制度も案内して、手続きの手伝いもするよ。例えると、料理の献立を作って買い物リストを渡し、必要な調味料や道具を自治体の助けで買えるようにするお手伝い、という感じだね。

馬淵:まずはケアマネや地域包括支援センターに相談してみることだよ。相談すると、どのサービスが使えるか、どんな手続きがいるかを一緒に確認してくれるよ。必要ならショートステイやデイサービスでお試し利用してみて、家族の負担がどれくらい減るかを見てから決める方法もある。アヤさんがケアマネになったら、そういう道しるべになってあげてね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。まず言葉の意味をやさしく説明するよ。インフォーマルサービスは近所の人やボランティア、お友だちや家族みたいに「気軽に助けてくれる人たち」。多職種連携はお医者さん、看護師さん、リハビリの人、ケアワーカーさんなど、違う仕事の人たちがチームになって助け合うこと。これをピクニックにたとえるとわかりやすいよ。
– インフォーマルは「みんなで持ち寄るおやつやお皿」みたいなもの。普段からある大事なもの。
– 多職種連携は「誰が何を持ってくるか、ピクニックの時間と場所を決める話し合い」。みんなで役割を決めるとスムーズに楽しめる。
まず進め方は簡単なステップで考えよう。
1) 地域の仲間リストを作る（誰が近くにいるかを地図にする）
2) 挨拶して関係を作る（小さな会話から始める）
3) 情報を分かりやすく共有する（メモや写真を使う）
4) みんなで集まる場を作る（短い会議やサロン）
5) 役割を決めて小さな試しをする（まず一回やってみる）
6) 結果をまとめて次に生かす（振り返りをする）

馬淵:ドキドキするよね。それは普通のことだよ。小さな一言でいいんだ。たとえば学校で友だちに「一緒に遊ぼう？」って言うのと同じ感じで、地域の人にはこう言ってみよう。
– 「はじめまして、アヤです。ちょっと地域のことを聞いてもいいですか？」
– 「いつもここで会いますね。少しお話してもいい？」
大切なのは短くて丁寧な言葉と、相手の話をよく聞くこと。こわい時は大人の人と一緒に行動してね。これを「友だちを作る練習」と思うとやりやすいよ。

馬淵:打ち合わせは短く、目的をはっきりさせるといいよ。これも「学級会」に似ているよ。学級会では「今日のテーマ」「順番に話す」「最後に決めること」をするよね。打ち合わせも同じ。
– 会の前にテーマを決める（例えば「Aさんの家で困っていることを話す」）
– 時間を短く区切る（15〜30分）
– みんなが一つずつ役割を言う（誰が見守るか、誰が薬のことを調べるかなど）
– 会の終わりに「次に何をするか」をメモする
専門用語は使わず、やさしい言葉で話すこと。これは、みんなが同じページを見るために大事なことだよ。

馬淵:意見が違うのは普通だよ。大事なのは「相手の話を最後まで聞くこと」と「自分の思いを一つずつ伝えること」。たとえばおやつを分けるときに「私はこのおやつが好き」と「でもみんなにも公平にしたい」という二つを話す感じ。
– まず相手の意見を簡単に繰り返す（「今はこう言ってくれたね」）
– 自分の希望を一つだけ伝える（「私はこうしてほしい」）
– 妥協点を探す（半分ずつとか、次回は相手の案を試すなど）
話し合いで大事なのは「解決することを目指すこと」。勝ち負けではなく、困っている人が助かる方法を一緒に探すんだよ。

馬淵:あるよ、アヤさんにできることをいくつかあげるね。全部を一度にやる必要はないから、少しずつやっていこう。
– 地域の「みんなの地図」を作る（絵やシールで場所と人を描く）
– 近所のサロンや公民館にお父さんや先生と一緒に行ってみる
– 短い自己紹介を練習する（紙に書いて覚える）
– 地域の人に聞いたことをノートにまとめる（写真やイラストを使う）
– 学校の福祉係や地域の人に会う機会があれば、質問を一つ用意して行く
少しやってみると、やり方がわかってくるよ。いつでも質問してね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。インフォーマルサービスというのは、家族や近所の人、ボランティアが自然に助け合う仕組みのことなんだよ。わかりやすく言うと、クラスのみんなでお弁当を分け合ったり、休み時間に友だちを見守ったりするのと似ているよ。いくつか実際の成功事例を、簡単なケーススタディ風に紹介するね。
1) 町の「ふれあいサロン」ケース
– 状況: ひとり暮らしのお年寄りが外に出なくなって、さびしそうだった。
– やったこと: 近所の人たちが週に一度、地域の公民館でお茶会を開いた。お茶やお菓子を持ち寄り、話し相手になったり、体操を一緒にしたりした。
– 結果: 来る人が増えて、気分が明るくなった。転倒や病気の早め発見につながった人もいた。
– なぜうまくいったか: 開く時間や場所がやさしくて行きやすかったこと、近所の人が役割を分けて続けやすくしたことがポイント。
2) 近所の「見守りチーム」ケース
– 状況: 外出が多い高齢者が夜戻らない日があり、家族が心配していた。
– やったこと: 近所のボランティアが「帰宅の見守り」や電話チェックをローテーションで行うようにした。連絡先が書かれたカードをポストに配った。
– 結果: 家族の不安が減り、万が一のときに早く助けられるようになった。
– なぜうまくいったか: 役割が短く分かれていて、無理なく続けられたこと。連絡方法がはっきりしていたこと。
3) 学校と地域をつなぐ「いっしょに読み聞かせ」ケース
– 状況: 認知症のある人が孤立気味で、地域の交流が少なかった。
– やったこと: 小学生が地域の集まりで本を読んだり、一緒に工作をしたりする場を作った。学校が協力して安全ルールを決めた。
– 結果: お年寄りが生き生きし、子どもたちも人にやさしくする経験を得た。地域のつながりが強まった。
– なぜうまくいったか: 子どもと大人、それぞれにとって楽しい活動にしたことと、安全面を大人がしっかり管理したこと。

馬淵:いいところに気づいたね。続けられた理由はだいたいこんな感じだよ。
– 仕事を小さく分けた: 30分だけの見回りや週に1回の準備など、負担が少ない役割にした。
– 誰でもできるルールにした: 特別な技術がなくても参加できるように、やることをはっきり決めた。
– 楽しさと手助けを用意した: お茶やお菓子を用意したり、終わった後にみんなでおしゃべりする時間にした。クラスでごほうびタイムがあるのと似ているね。
– 学びと支えを作った: 簡単な説明会や連絡係があって、困ったときに相談できる仕組みがあった。

馬淵:もちろんできることがたくさんあるよ、アヤさん。安全に気をつけて、大人といっしょにやることが前提だけど、たとえばこんなことができるよ。
– 挨拶や会話をする: お年寄りに「おはよう」と声をかけるだけでも喜ばれるよ。
– 学校の行事で参加する: お話会や工作会に来てもらうように、ポスターやカードを作る手伝いをする。
– 一緒に遊ぶ・話す: 絵を見せたり、簡単な折り紙を教えたりすることで交流になる。
– 観察して伝える: 「いつもと違う」と思ったら、すぐに大人に伝える練習をする。
– 家族と相談して、地域の活動に親子で参加する。
必ず大人と一緒に動くこと、相手の気持ちを聞くこと、無理はしないことを守ってね。これは遊びのルールを守るのと同じくらい大切だよ。

馬淵:効果が見えるまでの時間はケースによるよ。すぐに笑顔が増えることもあれば、安心感や健康の変化は数か月〜1年くらいかかることもある。測るポイントはこんなものだよ。
– 毎回の参加人数や笑顔の数（すぐわかる変化）
– 家族が減った不安を話すかどうか（中くらいの変化）
– 病院に行く回数や転倒の件数が減るか（長めの変化）
数字だけでなく、「話をする時間が増えた」「朝起きるのが楽になった」といった生活の変化も大切だよ。

馬淵:ぜひ聞いてほしいよ。やってみたことや困ったことがあったら教えて。いっしょに考えて、次の一歩を見つけよう。