ケアマネ用語「モニタリング」を全部教えて！

馬淵:アヤさん、いい質問だよ。モニタリングは、介護を受ける人の様子を定期的に見て「このお世話のやり方で大丈夫かな？」と確かめることだよ。たとえると、毎日育てている植木を見て葉っぱの色や土の乾き具合をチェックして、水をあげるかどうか決めるようなものなんだ。うまくいっていたらそのまま、問題があればお世話の方法を変えるんだよ。

馬淵:身体の様子（ごはんの食べ方、眠り、痛み、トイレの様子）、気持ち（元気や不安）、お薬がちゃんと飲めているか、家の中で転びやすい場所がないか、家族の様子などを見るよ。イメージは自転車の点検で、ブレーキがちゃんと効くか、タイヤの空気が足りないかをチェックして、必要なら直す感じだね。

馬淵:ケースによるけれど、普通は月に1回くらいが多いよ。でも具合が急に変わったときや心配なことがあれば、すぐに訪問したり連絡したりする。植木も季節や状態によって頻度を変えるよね。それと同じだよ。

馬淵:小さな変化を見逃して、大きな問題になることがあるんだ。たとえば小さな亀裂を放っておくと大きな壊れにつながるように、体調や生活の困りごとを早く見つければその場で直したり、別の方法に変えたりできる。安全に暮らせるようにするために大切なんだよ。

馬淵:まず本人や家族とよく話して普段の様子を知ること。次に観察して気づいたことを記録して、必要なら訪問したり、看護師やヘルパーと相談してケアプランを調整する。記録をもとに変化を見つける力と、人と話す力が大事になるよ。分からないことがあったら、いつでも聞いてね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングは、利用する人の暮らしや体の様子、それにサービスがちゃんと役に立っているかを定期的に確かめることだよ。たとえば、植物に水や日光が足りているかをときどき見るようなもの。目的は主に三つあるんだ。

馬淵:一つ目は安全を守ること。転んだり病気が悪くなったりしていないか早く見つけるためだよ。

馬淵:二つ目は効果を確かめること。ケアプランで立てた目標に近づいているか、サービスが合っているかをチェックするんだ。たとえば、リハビリで歩ける距離が増えたかを見ている感じだね。

馬淵:三つ目は調整すること。もしうまくいっていなければ、サービスの時間を変えたり、新しい手伝いを加えたりする。車の点検でオイル交換やタイヤ交換をするみたいに、必要なら手を加えるんだよ。

馬淵:家に行って顔を見ながら話すこともあるし、電話で様子を聞くこともあるよ。聞くことは簡単で、たとえば「ごはんはちゃんと食べられてる？」「夜はよく眠れてる？」「ヘルパーさんは来てくれている？」みたいな日常のことが多い。数字で見るときは体重や歩ける距離をはかったりすることもあるんだ。

馬淵:問題があれば、まずはどうしてそうなったかをみんなで話し合うよ。必要なら医者やヘルパーさん、家族と連絡をとって対策を考える。たとえば、転びやすくなっていたら手すりをつけるとか、食事が足りなければ栄養のサービスを増やす、といった具合に計画を変えていくんだ。早く気づけば小さな直しで済むことが多いから、こまめに見ることが大事なんだよ。

馬淵:うん、似ているよ。先生がテストや授業でアヤさんの様子を見て、つまずいているところを見つけたら教え方を変えるのと同じだね。ケアマネのモニタリングも、人が安全で楽しく暮らせるように様子を見て、必要な助けを調整していく仕事なんだ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングの頻度は「その人の今の状態」と「周りの助け方」によって決めるんだよ。たとえると植木の水やりみたいなものなんだ。
– 新しい苗（入院から戻ったばかり、薬が変わった直後）は毎日か数日に一回くらい様子を見てあげる必要がある。
– 根づいて落ち着いている木（症状が安定している人）は週1回や月1回で大丈夫なことが多い。
大事なのは、「何が心配か」を見つけて、その心配が大きければ頻度を上げることなんだよ。

馬淵:いいね、具体的に見るポイントをいくつかあげるね。これが変わったら頻度を増やしたほうがいいサインだよ。
– 食事量が急に減った、体重が落ちた
– 薬を飲み忘れることが増えた、薬を変えた
– 倒れたりつまずいたりした（転倒）
– 痛みや熱が続く、創（きず）や床ずれが出てきた
– 気分が落ち込む、会話が少なくなる
– 家族（介護者）が疲れてきている
これらがあれば、電話や訪問での確認を増やして、必要なら医師や訪問看護と連携するよ。電話チェックだけでいいのか、直接会った方がいいのかも状況で決めるんだ。

馬淵:利用者さんや家族と一緒に決めることが大切だよ、アヤさん。やり方はこんな感じ。
– 今の不安や希望を聞く（「いつ来てほしい？」と尋ねる）
– こちらからリスクや理由をわかりやすく説明する（植木の話みたいに）
– まずは頻度を少し高めにして様子を見る（それで良ければ間隔をあける）
– 家族の負担が大きければ、訪問回数を調整したり、他のサービスを紹介する
もし「もっと来てほしい」と言われたら、無理なく安全に対応できる方法を提案するよ。たとえば訪問回数は増やすけど内容を短くする、電話チェックやビデオ通話を使う、他のスタッフと分担するなどだね。

馬淵:記録はとっても大事だよ。先生（馬淵）も学校で出席とメモをつけるのと同じ感覚でやるんだ。簡単なやり方を教えるね。
– 日付と時間、誰に会ったかを書く
– 今の様子（食事、薬、痛み、転倒の有無、気分）を短いチェックリストで書く
– 気になったことととった対応（家族に伝えた、医師に相談したなど）をメモする
– 次の予定（いつまた確認するか）を明記する
スマホのメモや専用の記録アプリを使えば、写真や音声メモも残せるよ（本人の同意を忘れずにね）。最初は短めのチェック項目を作って習慣にすると続けやすいよ。

馬淵:もちろんいいよ、アヤさん。また疑問が出たら教えて。現場で見て学ぶことも多いから、少しずつ経験を積んでいこうね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングっていうのは、利用者さんの様子をこまめに見て、問題が起きないか確かめることだよ。わかりやすく言うと、植物のお世話に似ているんだ。毎日葉っぱの色を見たり、水やりの量を覚えておくことで元気かどうかがわかるよね。それと同じで、いくつか具体的な方法があるよ。
– 直接観察：顔色、表情、歩き方、食事の量などを見る。植物の葉を見るみたいにやさしく確認する。
– 家庭訪問：実際におうちに行って、部屋の様子や本人の話を聞く。友だちの家に遊びに行って様子を見る感覚に近いよ。
– 電話やオンラインの確認：離れていても短いチェックができる。声の元気さで調子がわかることがある。
– チェックリストや評価表：やらないといけないことを表にして点検する。宿題のチェック表みたいなもの。
– 日誌や記録：毎日の様子をノートに書いて変化を見つける。絵日記をつける感じ。
– 服薬確認：薬がきちんと飲めているかを見る。
– 多職種の話し合い（カンファレンス）：看護師やヘルパーさんと情報を交換する。クラス会で先生と話すようなもの。
– 見守り機器やセンサー：動きや体重をはかる機械で状態をチェックすることもある。
どれも相手を大切にしながらすることが一番大事だよ。

馬淵:持ち物はシンプルでいいよ。メモ帳、ペン、チェックリスト、そして笑顔。準備のしかたはこう考えてみて。
– 事前確認：日付と時間、前回の様子を簡単に見ておく。宿題のノートをチェックするみたいに。
– あいさつと自己紹介：入るときは「失礼します」とやさしく言う。知らないおうちに入るときのマナーだね。
– 観察ポイント：部屋の明るさ、歩く様子、食べた量、トイレの様子などを目で見る。お花の葉を触るくらいのやさしさで体に触れるかどうか判断する。
– 聞き取り：眠れていますか？ご飯は食べていますか？とシンプルな質問。こたえやすいようにゆっくり聞こう。
– 記録：帰ったら忘れないうちに短く書く。誰がいつどこでどうした、を残すとあとで役に立つよ。
緊張するのは当たり前。深呼吸して、相手の気持ちを一番に考えれば大丈夫だよ。

馬淵:機械は怖くないよ。むしろ夜や人がいない時間に見守るのに便利なんだ。例えると、暗い廊下で自動で光るライトみたいなもの。いくつか説明するね。
– 動作センサー：人が通ると反応する。夜中にトイレに行ったかどうかがわかることがある。
– 転倒検知機：急に倒れたときに知らせるもの。万が一が起きたときに助けを呼びやすい。
– 体重計やベッドセンサー：起きているか寝ているか、体重の変化をとらえる。
– プライバシーの配慮：カメラの設置は本人の同意が必要。プライバシーを守る約束をしてから使うよ。
機械は人の代わりにはならないから、必ず人が見に行ったり話したりするのが基本だよ。

馬淵:字が下手でも問題ないよ。大事なのは必要なことが書かれているかどうか。簡単な書き方のコツを教えるね。
– 5つの要素を入れる：いつ（日時）、どこで（場所）、だれが（利用者名）、何を見たか（様子）、どうしたか（対応）。これだけで十分役に立つよ。
– 箇条書きにする：長い文章より短いメモのほうが読みやすい。例：9/1 10:00 起床→食事少なめ、足のふらつきあり→家族に報告
– チェックボックスを使う：食事/排せつ/服薬など項目を作ってチェックするだけでもOK。
– 必要なら絵や簡単なマークを使う：笑顔マークや注意マークで分かりやすくなるよ。
– 誰かに読んでもらう：読みづらければ同僚に確認してもらえば安心だよ。

馬淵:急に変わったときはすぐに大人に伝えることが大事だよ。わかりやすく言うと、ペットが急に動かなくなったらすぐ家の人かお医者さんに言うでしょ？同じだよ。具体的にはこうする。
– 緊急対応が必要なサイン：意識がぼんやりする、呼吸が苦しそう、胸が痛い、けいれん、転倒して動けない、高い熱が続く、など。
– まずは安全確保：危ない場所から移動できるなら安全に移す。
– すぐ連絡：家族、主治医、看護師、そして必要なら救急（119）へ。誰に連絡するかは事前に確認しておくと安心。
– 記録と報告：起きたことを日時と一緒にメモして、次の人に伝える。
いつもと違う変化を見つけたら迷わず知らせること。早く気づくほど助かることが多いんだ。

馬淵:アヤさん、他にも聞きたいことはあるかな？いつでも質問してね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。ざっくり言うと、在宅は「その人の家の庭を見に行く」みたいなもの、施設は「みんなで使う大きな温室をチェックする」みたいな違いがあるよ。家では本人の生活環境や家族との関係、普段の動き方をそのまま見ることが大事。施設ではたくさんの人が一緒に暮らしているから、スタッフや建物のしくみ、集団でのケアの仕方を確認することが中心になるんだ。

馬淵:いいね、具体例を言うよ。お家（お庭）の場合は、転ばないような家具の配置、食事をちゃんと食べているか、薬を忘れていないか、外出の様子、家族の助け方などを見て回る。たとえば枯れそうな花がないか見るみたいなものだよ。施設（温室）だと、スタッフの交代での引き継ぎがうまくいっているか、共有スペースの衛生、他の入所者との関係、集団プログラムの実施状況をチェックする。温室全体の空気や水や温度が適正かを見るような感じだね。

馬淵:ケアマネの馬淵は、在宅でも施設でもモニタリングをすることがあるよ。在宅ではケアマネのほかに訪問看護師やヘルパー、時にはリハビリの人が来る。施設では施設の生活相談員や看護師、それにケアマネがチームで関わることが多い。家にお友達を招くときと、学校の先生たちが運営する行事をみるときを比べるとわかりやすいかな。

馬淵:モニタリングは、そういう変化を早く見つけるためのものなんだ。家で熱が出たり食べられなくなったら、訪問者が気づいて医師に相談したり、家族に連絡して緊急対応する。施設だとスタッフがすぐ対応して、必要なら救急外来に連れて行くなどの手順が決まっていることが多い。たとえば、植物が急に枯れかけたらすぐ水をあげたり日陰に移すように、早めに手を入れて大事にするイメージだよ。

馬淵:そう、どちらでも記録するよ。在宅では訪問日や状態の変化、家族との話し合いの内容などをケアプランに書き込む。施設では毎日のケア記録やスタッフ間の申し送りに詳しく記録して、チームで情報を共有する。記録は、後で振り返って「次に何をすればいいか」を決めるための大事な地図みたいなものなんだ。

馬淵:アヤさん、まずは人の話をよく聞く練習をしてみて。おじいちゃんおばあちゃんの話を聞いて「困っていることはない？」と優しく尋ねることが大切だよ。それと観察する力を遊びに取り入れてみて。たとえば家の植物やペットの様子を毎日チェックして変化を見つけるゲームをすると、後で大きな助けになるよ。学校では友だちの意見をまとめる係をやってみると、チームで働く力が付くよ。

馬淵:もちろんだよ。気になることがあったら何度でも聞いておいで。次はどんなことが知りたいかな、アヤさん？

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングで見るポイントは、大きく分けると「体の元気」「心の元気」「普段の暮らし」「事故やトラブル」「おくすりや受診のこと」「家族や周りの様子」「本人の目標の進み具合」だよ。たとえると、おうちの植物のお世話と同じで、
– 体の元気は葉っぱや茎がシャキッとしているか（体重、食事、歩けるか、排泄の自立など）、
– 心の元気は葉っぱの色や元気さ（気分や眠り、会話の様子）、
– 普段の暮らしは水やりのリズム（洗濯や着替え、買い物ができているか）、
– 事故やトラブルは虫や風で葉が折れていないか（転倒や骨折、急な入院）、
– 薬や受診は肥料をあげているかどうか（薬の飲み忘れ、病院に行けているか）、
– 家族の様子は鉢の大きさや土の状態（世話する人の負担）、
– 目標の進み具合は最初に決めた鉢植えの成長目標が達成しているか、という感じだよ。

馬淵:体は毎日の観察でわかることが多いよ。たとえば
– 体重や食べる量をはかる（月に急に減っていれば注意）、
– トイレやお風呂、服の着替えが自分でできるか見る（できることが減っていないか）、
– 転んだ回数を記録する。
心は言葉や行動の変化を見るんだ。たとえば
– いつもより元気がない、笑わなくなった、夜よく目を覚ます、話すことが減った、など。
簡単なチェックリストや短い聞き取りを使うと記録しやすいよ。テストをするというより、「いつもの様子」と比べて変わったかを見つける感じだね。

馬淵:記録はノートや表を使うとラクだよ。小さなチェック表を作って、
– 毎日：食事の量、排便、転倒の有無、笑顔の数（簡単な丸つけでOK）、
– 毎週：体重、薬の飲み方、家族の困りごと、
– 毎月：日常生活のできることの確認（お風呂・外出・買い物など）、
という風にわけると続けやすい。変化があったら赤い印をつけると、あとで見たときに「ここが変わったな」とすぐ分かる。植物で言えば、葉がしおれた日には赤いシールを貼る感じだよ。

馬淵:急に悪くなったサインは大事だよ。たとえば
– 短い時間で体重が急に減る（数週間で2キロくらいの変化は注意）、
– いつもと違って何度も転ぶ、
– 飲まない、食べないでほとんど食べなくなる、
– 話ができなくなる、急にぼんやりする、
これらはすぐに医師に相談したり、家族と一緒に対応を決める合図だよ。早めに見つけると、植物でも早く水をあげれば元気になるのと同じで、良くなることが多いんだ。

馬淵:いいね、学ぶことはたくさんあるよ。次は実際のチェック表の例や、家族との話し方、訪問するときに気をつけるポイントを一緒に作っていこう。アヤさんが興味あるものを教えてくれたら、それに合わせて簡単な練習方法を用意するね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。簡単に言うと、アセスメントは「今の状態をじっくり調べて計画を作ること」、モニタリングは「その計画がうまくいっているかを見守ること」だよ。たとえば、植物に例えると、アセスメントは植木鉢に植える前に土や日当たりを調べて肥料を決める作業、モニタリングは植えた後に毎日葉っぱの色や水やりの様子を見て変化に気づく作業なんだ。

馬淵:そうだよ、毎日や週に何回かの観察がモニタリングになることが多いね。体重や食欲、元気さ、痛みの有無など、小さな変化をこまめに見るんだ。小さな変化が積み重なると大きな問題になることがあるから、こまめに記録していくのがポイントだよ。

馬淵:最初にしっかりやるのが基本だけど、それだけじゃないよ。はじめて会ったとき、住まいや病気が変わったとき、入院や退院があったとき、あるいは計画を見直したいときに改めてアセスメントをする。もっと良い方法がないか考えるために、定期的に深く調べるんだ。テストで言うと入学時の試験や学年替わりのテストみたいな感じだよ。

馬淵:ケアマネはまずアセスメントでその人が何をできるか、どこで困っているかを調べて、目標とサービスの計画を作る。計画を出したら、サービス事業所や家族と話して実行するよう調整する。そしてモニタリングで様子を見て、必要なら計画を変える。たとえば「歩くのがつらい」とわかったら、リハビリを入れる計画を立て、続けて様子を見て効果がなければ別の方法を探す、といった流れだよ。

馬淵:どちらも大事で、役割が違うから両方必要なんだ。アセスメントで正しい出発点を作らないと間違った計画になるし、モニタリングをしないとその計画が合っているか分からない。例えるなら、アセスメントが「目的地を決める地図づくり」、モニタリングが「車のメーターや地図アプリで進み具合をチェックすること」だよ。二つを一緒に使うことで安全に目的地に着けるんだ。

馬淵:アヤさん、記録は本当に大事だよ。次は記録の取り方や、どんなことをチェックするかを一緒に見てみようか。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。緊急時に見るべき大事なポイントは「息をしているか」「意識はあるか」「血の巡り（脈や皮膚の色）」の3つをまず確認することだよ。わかりやすく言うと、体は風船（息）、電池（心臓や血の巡り）、中にいる人の気持ち（意識）で動いていると考えて、どれかひとつでもおかしくなったらすぐ注意するんだ。
– 息：呼吸が速すぎたり、苦しそうにしていたら危ないよ。胸やお腹の動きを見るとわかりやすい。ゼーゼー、ヒューヒュー、長く息を止めるのは要注意。
– 意識：呼びかけに反応するか、目が閉じたままぼーっとしているかを見てね。
– 血の巡りや色：顔色が白い、青っぽい、やたら汗をかいているときは要注意。脈が速い・遅い・弱いと感じたら知らせること。
それから酸素濃度（パルスオキシメーターの数値）、血圧、体温、出血の有無、管や点滴が外れていないかもチェックするよ。機械の数値だけでなく、本人の表情や言葉の変化も大切だ。記録は必ず時間といっしょに残して、変化があればすぐ医師やナースに伝えることが基本だよ。

馬淵:まず慌てずに安全を確かめてから声をかけてみて、反応がなければ助けを呼ぶこと。呼吸が苦しそうなら、体の向きを変えて座らせるか、頭を少し上げる姿勢にするだけで楽になることもある。わかりやすく言えば、風船がうまく膨らまないときに風の通り道をチェックするようなものだよ。
施設の中でできることは、酸素を準備する、必要ならナースコールを押す、救急の目安（話せない・呼吸が止まりそう・激しい胸の痛み・大量の出血など）があれば119に連絡する、という順番になる。やってはいけないことは勝手に薬を追加したり、知らない手技を無理に行うことだ。まずは落ち着いてプロを呼ぶことが大切だよ。

馬淵:状況で変わるよ。イメージとしては、ケーキを焼くときに焼き加減を見ている感じ。とても心配な状態ならずっと（連続で）見るし、少し安定しているなら15分ごと、さらに落ち着いているなら30分〜1時間ごと、というふうに間隔を長くしていくんだ。施設や病院のルール、担当の医師や看護師の指示に従うのが一番だから、その指示を守ることを忘れないでね。

馬淵:記録は「いつ」「何が」「どのくらい」「どうしたか」を短くはっきり書くと役立つよ。例えば「10:15 呼吸 30回/分、顔色やや蒼白、酸素90%→ナースに連絡、酸素投与開始」といった具合。わかりやすく言うと、変化をメモする「日記」みたいなもの。あと、誰に伝えたか（名前や役職）も必ず書いておくと後で助けになるよ。

馬淵:落ち着いて伝えるポイントはこれだけ覚えておくといいよ。
1）どこで（施設名・部屋番号）
2）誰が（名前と年齢）
3）何が起きているか（息が苦しい、意識がない、出血がある、など）
4）今までにした処置（酸素をつけた、止血した、など）
5）現在の観察値（呼吸数、脈拍、血圧、酸素飽和度が分かれば伝える）
救急隊はこの情報で準備をするから、短くはっきり伝えることが大切だよ。例えると、遠くで困っている友だちに「どこで」「何が」「どうしたか」を教えて助けを呼ぶ感じだね。

馬淵:もちろんだよ、アヤさん。実際に現場で見ることで覚えることも多いから、気になることがあったらいつでも聞きにおいで。次は具体的な音や顔の見方、機械の数字の意味についても一緒に話そう。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングは「様子を見て、必要なら手を加えること」だよ。分かりやすく言うと、植物のお世話に似ている。どう水をあげるか決める前に、
・その植物が何を必要としているか（どれくらい水がいるか）を伝える、
・一緒にお世話のやり方を決める、
・どのくらいの間見守るかを約束する、
という手順をみんなで決めるんだ。利用者さんや家族の同意は、この「一緒に決める」ところに当たるよ。

馬淵:いいね。伝える内容は簡単に言うと4つだよ。
1. 目的：なぜモニタリングするのか（転倒を防ぐため、飲み薬が飲めているか確認するため、など）。
2. 方法：どうやって見るか（訪問で話を聞く、電話で様子を聞く、写真や体重を記録する、など）。
3. 見る回数と期間：いつ、どれくらいの頻度で見るか。
4. 情報の扱い：誰がその記録を見るか、どこに保管するか、秘密は守るか。
これを、分かりやすい言葉で利用者さんと家族に伝えて、「いいですよ」と言ってもらうのが同意だよ。紙に書いてサインしてもらうのが確実だけど、言葉での同意を記録に残すことでも進められることが多いんだ。

馬淵:場面によって違うよ。書面があると後で確認しやすいからおすすめだけど、急いでいる時や書くのが難しい人もいる。そんなときは電話の会話を録音したり、記録に「日付・誰が同意したか・内容」を書いておくといい。大事なのは、どういうことに同意したのかが後ではっきり分かることだよ。

馬淵:大丈夫、簡単に言うね。記録はお花の水やりメモみたいにするんだ。
・日付と時間
・今日の様子（元気か、ごはんは食べたか、よく眠れたか、転んだか）
・誰が見たか（家族か職員か）
・必要ならした対応（薬を渡した、病院へ相談したなど）
・次に見る日（次回の予定）
難しい数字より「元気だった」「少しふらついていた」みたいな短い言葉で書くと見やすいよ。

馬淵:まずはその気持ちを大切にすることが一番だよ。無理に進めない。
代わりに、こういう提案をしてみるといいよ。
・範囲を小さくする（頻度を減らす、見る項目を少なくする）
・試しに短い期間だけやってみる（1週間だけ記録するなど）
・第三者（別の職員や医師）に相談してもらう
それでも断られたら、その意思を尊重して中止する。そして「また必要になったら声をかけてくださいね」と伝えるんだ。

馬淵:うん、大事な約束があるよ。
・秘密を守ること（記録は必要な人だけに見せる）
・同意の内容を守ること（同意した方法以外で情報を集めない）
・同意はいつでも変えられることを伝えること（やめたいときは止められる）
・写真や音声を使うときは特に慎重にすること（使うならきちんと許可を取る）
これらを守ることで、利用者さんと家族が安心して任せられるモニタリングになるよ。

馬淵:アヤさん、練習することでだんだん上手になるよ。初めは家族や先生と一緒に計画を作って、ちょっとずつ経験を積んでいくといい。何かあったらまた聞いてね。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングっていうのは、利用者さんの様子を見て「今のままで大丈夫かな？」を確かめることだよ。これを記録するのは、植物のお世話ノートみたいなものと考えると分かりやすい。毎日葉っぱの色や水やりの量を書くと、元気かどうか分かるでしょ？利用者さんの記録も同じで、変化が分かるように書くといいよ。

馬淵:書くことは大きく分けてこんな項目だよ。
– 日付と時間、誰がいたか（家族やヘルパーなど）
– 今の様子（食事、排せつ、歩き方、気分など）を見たまま書くこと
– 前回からの変化（良くなった点、悪くなった点）
– その場でした対応（声かけ、服薬確認、連絡したこと）
– 次にどうするか（次回の予定や家族と相談すること）
例えると、お弁当の「何が入ってるか」「いつ作ったか」「味が変わったか」をメモする感じだよ。数字や具体的な言葉（例：食事は半分だけ、立ち上がるのに手を使った）を書くと分かりやすい。

馬淵:字は丁寧に読む人が分かれば大丈夫だけど、読みやすくするコツはあるよ。
– 簡単な短い文で事実だけを書く（感情や想像は少なめに）
– 時間や回数、量を数値で書く（例：体温36.8℃、水分200ml）
– 急変やけがはすぐに上の人に電話したことも書く
– 写真を添えることが許可されていれば、状況がすぐ伝わる
– 提出や保管は施設のルールに従う（電子か紙か）
秘密はとても大事だから、他の人に見せる前に必ず許可を取ることを忘れないでね。

馬淵:報告先は主に家族、サービスの担当者、医師など関係する人たちだよ。方法は事業所の決まりによるけど、よくあるのは：
– 月ごとのまとめを作って関係者に渡す
– 急に体調が変わったらすぐ電話で連絡して、その後で記録に残す
– 会議やカンファレンスで口頭と記録を両方使う
例えると、学校の連絡帳に「今日はこうだったよ」と先生に書いて渡す感じ。急ぎの時は電話、後で詳しくは連絡帳やファイルに書くと良いよ。

馬淵:いいよ、簡単な例をいくつか出すね。
例1（軽い記録）：
– 日時：2025/11/22 10:00
– 同席：娘、介護ヘルパー田中
– 状態：朝食は8割食べた。顔色は良好。トイレ自立。転倒なし。
– 対応：服薬確認と水分補給を促す。
– 次回：11/29に再確認。
例2（変化あり）：
– 日時：2025/11/25 15:30
– 同席：本人のみ
– 状態：いつもより元気がなく会話が少ない。食欲減少（昼食は1/3）。立ち上がりにふらつきあり。
– 対応：家族へ連絡し、かかりつけ医へ相談を提案。水分をこまめに摂るよう指導。
– 次回：医師の指示があれば指示に従い、必要時訪問回数を増やす。
こんな感じで、見たままを順番に書くと後で読み返しやすいよ。

馬淵:大事な点は三つだよ、アヤさん。
1. 事実をはっきり書くこと（「元気そう」より「会話が少なかった」など）
2. 変化を見つけたらすぐ連絡して記録すること（植物の葉っぱがしおれたらすぐ世話するのと同じ）
3. 個人情報は大切に扱うこと（勝手に他人に見せない）

馬淵: アヤさん、いい質問だね。チーム医療のモニタリングは、みんなで患者さんの状態を見守って、変化があれば早く気づいて対応することなんだよ。わかりやすく言うと、学校の学芸会みたいなものだよ。先生（医師）が全体の台本を作って、看護師さんは毎日の様子をチェックする人、薬剤師さんは薬のチェック係、理学療法士さんは体の動きの練習の進み具合を見て、ケアマネはみんなをまとめて調整する係なんだ。役割を決めて、誰が何をいつチェックするかを紙や表にしておくと安心だよ。

馬淵: いいね、アヤさん。ケアマネの見守りは「みんなの連絡役」と「生活の目配り」が中心なんだ。もっとかんたんに言うと、オーケストラの指揮者みたいな役割だよ。たとえば、
– どのことをチェックするか（体温、食事、転倒の有無、薬の飲み方など）をみんなで決める
– 家族や訪問介護の人からの話を集めて、必要ならプランを変える
– 定期的にチームで話し合い（カンファレンス）を開いて情報を共有する
– 家や施設に行って、本人や家族と面談して生活の様子を確認する
こんなことをして、みんなが困らないように調整するんだ。

馬淵: それは大事な場面だね。急変のときは「まず目の前の対応」→「医師への連絡」→「チームへの共有」という順番が多いよ。たとえば転んでけがをしたら、訪問介護の人や看護師さんがまず声をかけて応急処置をする。必要なら救急や担当医に連絡する。事が落ち着いたら、ケアマネがその出来事を記録して、どうしたら同じことを防げるかチームで相談して見守りの方法を変えるんだ。植物がしおれたらすぐに水をやって日当たりを変えるみたいに、原因を見つけて対応を変えるイメージだよ。

馬淵: もちろんあるよ、アヤさん。小学生でもできることはたくさんあるよ。たとえば、
– 人の話をよく聞く練習をする（友達や家族の話を最後まで聞いてみる）
– 気づいたことをメモする習慣をつける（小さなノートに「今日気づいたこと」を書く）
– お年寄りと話す機会があれば、ゆっくり話を聞いてみる（おじいちゃん・おばあちゃんの話を聞く）
– 学校の係やグループ活動でまとめ役をやってみる（みんなの意見をまとめる練習になる）
こんなことを続けると、人の状態を見つける力や調整する力が少しずつ育つよ。

馬淵: もちろんいいよ、アヤさん。どんなことがもっと知りたいかな？具体的な記録の書き方や、チームで話すときのコツなど、また順に説明するね。

馬淵先生:アヤさん、いい質問だね。ざっくり言うと大事なポイントは「安全」「使いやすさ」「目的をはっきりさせること」「人とのつながりを大切にすること」だよ。わかりやすく例えるとね、
– 安全は家の鍵みたいなもの。データをしっかり鍵で守って、見ていい人だけにすること。
– 使いやすさはテレビのリモコンみたいに簡単に操作できること。お年寄りや家族が迷子にならないようにね。
– 目的はお薬手帳の使い方みたいに「何のために見るか」をはっきりさせること。転倒を早く見つけたいのか、生活リズムを把握したいのかで使い方が変わるよ。
– 人とのつながりは遠くから見るだけでなく、スタッフや家族が話すきっかけにすること。機械だけに頼らないで、人が関わることが大事だよ。

馬淵先生:いいね、そこはとても大切だよ。おばあちゃんの気持ちを最優先にするんだ。
– まず話をして同意をもらうこと。学校の名簿に名前を書くかどうか聞くみたいな感じで、「これを使ってもいい？」と確認するんだよ。
– 必要な情報だけ見ること。カメラは顔がはっきり映らない位置にするか、動きだけ分かるセンサーにすることもできるよ。写真を全部見せる必要はないんだ。
– データは安全な箱（暗号やパスワード）に入れて、勝手に見る人がいないようにする。箱の鍵を持っている人を決めるのが大事だよ。

馬淵先生:簡単に使えるものを選ぶのがポイントだよ。例をあげるね。
– カメラ、動きセンサー、転倒センサー、ウェアラブル（腕時計みたいなもの）などがあるよ。おばあちゃんが嫌がらなさそうなものを選ぶといい。
– 機械は電池や予備の充電ができるもの、通信が切れてもデータを一時的にためておけるものが安心だよ。おもちゃのラジコンみたいに、途中で電池が切れないかチェックする習慣をつけると良い。
– インターネットが止まったら電話での連絡や、訪問での確認、地域の見守りネットワークを使うなど、別の方法を決めておくこと。機械は補助で、人の確認を忘れないでね。

馬淵先生:アヤさんがやることは「橋渡し」と「見守りの設計」だよ。
– 橋渡し：家族と技術の間に立って、どんな機器が必要か、どう置くか、どの情報を誰が見るかを話し合って決めること。
– 設計：目的に合わせて計画を作る。例えば「夜中の転倒を早く見つける」なら照明やセンサーの位置を決める。
– 試して調整する：導入したら使い方を一緒に試して、使いにくければ変える。おもちゃのルールを何度も変えて遊びやすくするような感じだよ。
– データの活用：集まった情報から生活のふしぎに気づいて、サービスや訪問の時間を変えたりするんだよ。

馬淵先生:説明のコツは「安心できる言葉」と「実際に見せること」だよ。
– 難しい言葉を使わずに、なぜ使うのかを短く伝える。たとえば「夜にもし何かあったらすぐわかるようにするためだよ」と言うと分かりやすい。
– 実物を見せて触ってもらう。新しいおもちゃを一緒に触ってみると好きになるみたいに、機械を見せると不安が減ることが多い。
– 選べるようにすること。全部決めちゃうんじゃなくて、「これとこれどっちがいい？」と選んでもらうと納得してもらいやすいよ。

馬淵先生:もちろんだよ、アヤさん。いつでも聞きにおいで。少しずつ実際の現場を見て経験を積むと、もっと上手に使えるようになるよ。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。モニタリングは「様子を見て気づいたこと」だから、対応策はその気づきをもとに作るんだよ。ふだんの例で言うと、植物が元気ないときに「どうする？」と考えるのと同じ。まず元気がない原因を調べて、どれを直せば元気になるかを決めるんだ。

馬淵: いいね。順番は大事だよ。簡単に言うと四つのステップ。
1) 問題を見つける（何が困っているか）
2) 大事な順にする（優先順位）
3) 目標を決める（いつまでにどうしたいか）
4) 実行プランを作る（誰が何をいつするか）
宿題に例えると、まず何の宿題かを確認して、今日やるものから順にして、終わったら先生にチェックしてもらう流れに似ているよ。

馬淵: そういうときは「危ないことかどうか」と「本人が困っているか」を基準にするといいよ。例えば……おばあちゃんが転んでばかりなら危ないから優先度は高い。お茶の味が薄いことは困るけど危険は少ないから優先度は低め。火事のように急ぐものはすぐ動く、ゆっくりでいいものは時間をかけて治す、というイメージだよ。

馬淵: うん、一人で全部は無理だからチームを作るよ。家族、ホームヘルパー、看護師、理学療法士（リハビリの先生）など、それぞれ得意なことを頼むんだ。役割は紙に書いておくといいよ。料理は誰、運動は誰、と名前といつまでにやるかを書いておくと、忘れにくくなる。

馬淵: モニタリングは繰り返しだよ。料理で味見して「ちょっと塩足そう」と直すみたいに、計画をやってみて、効果があれば続ける。効果がなければ原因をもう一度調べて別の方法に変える。大事なのは「やって終わり」じゃなくて、様子を見て直していくことだよ。

馬淵: いい例だね。転倒を減らすプランはこんな感じ。
1) 問題の確認：いつ転んでいるか、原因は何か（床が滑る、筋力低下、薬のせい等）
2) 優先順位：転倒の頻度や怪我の危険で優先度を決める
3) 目標：例えば「3か月で転倒を半分にする」みたいに決める
4) 対策：家の中の危ない物を片付ける、滑り止めマットを置く、理学療法士に運動を頼む、薬の見直しを医師に相談する
5) 担当と期限：誰がいつ何をするかを書いておく
6) 確認と見直し：毎週様子を記録して、変化がなければ別の方法に変える
料理のレシピを直すように、小さく変えて様子を見るのがコツだよ。

馬淵: もちろんだよ、アヤさん。考え方は日常の「何が困っているか見つけて、どうしたらよくなるか考えること」と同じだから、ゲームやお世話遊びでも経験になるよ。覚えておくと将来役に立つよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングの効果を評価するっていうのは、たとえば育てている花が本当に元気になっているかを見るようなものなんだよ。最初に「どんな花にしたいか」（目標）を決めて、毎週背の高さをはかったり葉っぱの数を数えたり（データを取る）して、どんどんよくなっているか比べるんだ。ケアの世界では、それを生活でできることや痛みの減り、本人の満足感、家族の困りごとの減りで見るんだよ。

馬淵:いいね。具体的にはこんなことを数えたり聞いたりするよ。
– 食事やトイレ、着替えが一人でできるか（これをADLって考えるけど、アヤさんには「日常のできること」と言おう）。
– 転んだ回数や眠れた日数みたいな目に見えること。
– 痛みの大きさや気持ち（「今日はにこにこできた？」みたいに簡単な質問で）。
– 家族が「手伝う回数が減ったか」も大事な数字になる。
これらをカレンダーやチェック表、にこにこシールで記録していくと分かりやすいよ。

馬淵:シールや紙のノートでもスマホのアプリでも、続けやすい方法が一番いいよ。たとえば、
– 毎日「できたことリスト」に丸をつける（シール方式）。
– 週に一度、写真を撮って変化を比べる（ビフォー・アフター）。
– 月ごとにグラフにして、増えたか減ったかを見る（線でつなぐイメージ）。
大事なのは同じやり方で続けて、「前と比べてどうか」を見ること。チーム（本人、家族、介護職）で共有すると話し合いやすくなるよ。

馬淵:そういうときは、料理の味見みたいに少しずつ変えてみるんだよ。急に全部変えるとびっくりするから、小さな変更を試してまた数週間モニタリングする。本人や家族と「ここをちょっと変えてみようか」と相談して、合わなければ元に戻すこともできると伝えると安心する。大切なのは、データ（記録）があるから「何が効いて何が効いてないか」がわかることなんだ。

馬淵:もちろんいいよ、アヤさん。小さな観察を積み重ねることが、良いケアマネになる近道だよ。次はどんなことを詳しく知りたい？記録の作り方の例とか、家族との話し方でもいいよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングは、ケアプランがちゃんと働いているか、利用者さんの様子が変わっていないかを定期的にチェックすることだよ。たとえると、宿題のやり方が合っているか先生が時々見に来て直してあげるイメージだね。

馬淵:ルールのポイントをやさしく言うとこんな感じだよ。
– 頻度：原則は一定の間隔で見直すことが必要で、一般には3か月に1回を目安にすることが多い。だけど利用者さんの状態が急に変わったらすぐに行うよ。
– 方法：原則は対面訪問での確認が基本。電話や訪問以外の方法が認められる場合もあるけれど、対面の方が詳しく見られるから大事なんだ。
– 担当者：ケアマネ（居宅介護支援の担当者）が行うことが多いよ。家族やサービス事業者とも話して調整するんだ。

馬淵:そうだね。報酬についてはちょっとお金の話になるけど、簡単に説明するね。
– 仕組み：モニタリングの費用は介護保険制度の「介護報酬」の中で扱われているよ。ケアマネの仕事には居宅介護支援費という枠があって、その中にモニタリングや計画作成・見直しのための点数が含まれていることが多いんだ。だから、モニタリングをしたら関係する点数が算定されて、事業所に報酬が入る仕組みだよ。
– 利用者の負担：お金は全部を利用者が払うわけじゃなくて、介護保険が一部負担してくれる。利用者さんの自己負担は原則1割〜3割（所得によって変わる）で、残りは保険が払うよ。
– 注意点：電話だけの確認だと面接に比べて低い点数になることがある、初回や状況が変わったときは点数が上乗せされることがある、など細かいルールは毎年変わるから最新の報酬表を確認する必要があるよ。

馬淵:点数は介護保険の「お金の単位」だよ。例えば学校で「授業ポイント」があって、やった分だけポイントが溜まるような感じ。政府が決めた点数に応じて事業所にお金が支払われるんだ。
電話だと詳しい様子や家の中の危ないところが見えにくいから、対面のときより「仕事の質を確認しにくい」と判断され、点数（＝報酬）が低くなる仕組みなんだよ。つまり、ちゃんと見守るにはやっぱり顔を合わせるのが重要なんだ。

馬淵:具体的な点数や金額は毎年の介護報酬改定で変わるから、ここで正確な数字を今出すのは難しいんだ。イメージとしては「訪問して詳しくチェックする方が点数が高く、電話や短時間の確認は低め」。もしアヤさんが将来ケアマネになるなら、最新の「介護報酬表（居宅介護支援の欄）」を事業所や市町村の情報で確認する習慣をつけるといいよ。学校の先生が年度ごとに時間割を配るようなものだね。

馬淵:いいね、具体例で説明するね。例えばお年寄りが最近転んでしまって足が弱くなったとするよ。
– ケアマネが訪問して様子を確認（これがモニタリング）。
– 家の中で転びやすい場所を見つけて、サービス事業者と相談して訪問リハビリや福祉用具を追加する。
– 必要ならプランを見直して、訪問回数や内容を書き換える。
この一連の確認と調整がモニタリングの働きで、記録を残して報酬の算定につながるんだ。例えると、植物が元気なくなったら水やりの回数や日当たりを変えるようなものだよ。

馬淵:まずは居宅介護支援の基本（ケアプランの作り方、アセスメント、訪問記録の付け方）を覚えるといいよ。そして市町村の窓口や先輩ケアマネに現場のやり方を聞くこと。実際の報酬や点数は最新の介護報酬表で確認する癖をつけておくと強いよ。何か具体的に知りたいことがあったら、また聞いてね。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。モニタリングの境界線は「相手のプライバシーと安全をどう両立するか」で決まるよ。簡単に言うと、必要なときだけ、必要な範囲で見ること。たとえば、遠足のときに先生が子どもたちを見守るのは安全のためだけど、ずっと着替えをのぞくのはダメだよね。それと同じ考え方だよ。

馬淵: カメラは道具だから、使い方が大事だよ。使うときは「本人や家族の同意」「使う目的をはっきりさせる」「映像の管理をしっかりする」ことが必要だよ。例えると、カメラは家の鍵みたいなもの。防犯のために鍵を使うのはいいけど、勝手に入ってみるのはだめ。その鍵を誰が持つか、どんなときに使うかを約束しておくのが大切なんだ。

馬淵: その場合は、まず本人が伝えられることは本人に伝えるようにするよ。難しいときは家族や法的な代理人と相談して、本人の尊厳を守る方法を決める。例えると、お店で買い物するときに本人が説明できないなら、一緒に来た大人と相談して、本人の好みを思い出して選ぶ感じ。大事なのは「本人の意思やこれまでの暮らし方を尊重すること」だよ。

馬淵: 記録はケアを良くするために必要なことだけ書くのがルールだよ。名前や病気のこと、日常の様子、危ないことがあったかどうかなど、ケアに役立つことだけ。友だちの日記に秘密を書くみたいにプライベートすぎることは避ける。書いたら鍵のかかるところにしまう、誰が見てもいいか決めておく、必要ない情報は消す、という風にデータを守ることも大切だよ。例えると、大事な手紙を封筒に入れて金庫にしまうようなものだね。

馬淵: そうだよ。危険があるときは優先して助けることが必要だから、守秘よりも安全を選ぶ場合がある。虐待や急な体調の変化などは、関係する専門家や家族に知らせて対応する。たとえば、火事が起きたら隣の人に知らせるでしょ？それと同じで、命に関わるときは情報を共有して助けることが大事なんだ。

馬淵: 相手の立場に立って「尊重すること」と「必要なときだけ助けること」を忘れないこと。小さな虫を捕まえるときに優しく触って逃がしてあげるように、相手の気持ちを大事にして必要な助けをするイメージでやるといいよ。

馬淵: アヤさん、いい質問だね。モニタリングが失敗する主な原因はこんな感じだよ。
– 目的や「見るべきこと」がはっきりしていない：何をチェックするか決まっていないと見落とすよ。
– 情報の伝え方がバラバラ：スタッフや家族で伝え方が違うと、大事なことが伝わらない。
– 記録が不十分：ちゃんと書いておかないと、次の人が何をしたかわからなくなる。
– 頻度が少なすぎる：間が空くと変化に気づかない。
– 人手不足や急な交代：慣れている人がいないと見落としやすい。
防止策は、次のようにするといいよ。例えるなら、植物のお世話をするみたいなものだよ。水やりのルールを決めて、だれがいつするかを書いておくと元気に育つよね。ケアでも同じで、
– 何をどのくらいの頻度で見るかをはっきり決める（チェック項目を作る）。
– 誰が担当かを明確にする。交代があるときは引き継ぎノートや短いミーティングをする。
– 結果を決まった場所に必ず記録する（例：チェックリストやカレンダー）。
– 家族やスタッフで同じ言葉や手順を使う（ルールをそろえる）。
– 小さな変化に気づけるように写真や数値で比べる。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングっていうのはね、毎日その人が元気かどうかをチェックすることなんだ。わかりやすく言うと、植物のお世話みたいなものだよ。葉っぱがしおれてないか、水が足りてるかをときどき見るように、お年寄りや利用者さんの様子を決まった項目で見るんだ。じゃあ、実際に使えるチェックリストの例をやさしく説明するね。

馬淵:基本のチェック項目（毎日チェックするといいもの）
– 安全（転倒したり危ないところがないか）→部屋に動かせないものがないか見る、まるで床におもちゃが落ちてないか見るのと同じ
– 服薬（薬をちゃんと飲めているか）→飲み忘れがないか確認
– 痛み（痛いところがあるか）→「痛い？」と聞く、顔の表情も見る
– 食事・水分（ちゃんと食べて飲んでいるか）→お弁当を全部食べたか見るみたいにチェック
– 排泄（おトイレの様子）→濡れていないか、トイレに行けているか
– 皮膚（床ずれや赤いところがないか）→肌の状態をやさしく見る
– 動き（歩き方や座るときの様子）→歩き方がふらついてないか
– 気分・認知（元気があるか、物忘れの変化）→いつもと違う様子がないか
– 体重・食欲（週に1回くらい）→お菓子を食べる量が急に変わったかを見る感じ
– 家族・介護者の様子（疲れてないか相談があるか）→一緒に暮らす人の様子も大事

馬淵:アヤさん、どうやってこのチェックを使うか知りたいかな？

馬淵:いい質問だね。チェックは「毎日」「週に一回」「月に一回」と分けるとやりやすいよ。毎朝の訪問や電話でさっと見る項目（食事や排泄、痛み、服薬）は毎日チェック。体重や詳しい皮膚の状態は週に一回。サービスの見直しや目標の進み具合は月に一回にするとわかりやすい。紙に書くのはとても良い方法で、ノートに日付と項目をメモしておくと、あとで変化がわかるよ。これは日記をつけるみたいなものだよね。

馬淵:まずは重いか軽いかを見分けることが大事だよ。たとえば
– すぐ対応が必要（急に呼吸が苦しそう、意識がふらつく、大量の出血があるとき）→すぐ救急（119）や医療機関へ連絡
– 早めに相談（強い痛みが続く、熱が高い、食べられない日が続く）→かかりつけ医や訪問看護に連絡して相談
– 記録して経過観察（日によって気分が落ち込む、少し食欲が落ちている）→次の訪問で詳しく聞いて、家族と相談して対応を考える
これは、風邪をひいたときに「のどがちょっと痛い」なら家で休む、「息が苦しい」ならすぐ病院に行く、という判断と似ているよ。

馬淵:もちろん。アヤさんがすぐ使えるように、短くまとめるね。紙にそのまま書いてチェックできるよ。

馬淵:簡単チェックリスト（毎日）
1. 日付／訪問時間
2. 安全（転倒や危ないものはないか）◯/×　気になる点：
3. 服薬（薬を飲んだか）◯/×　飲み忘れ：
4. 痛み（ある・ない）　痛む場所・程度：
5. 食事量（しっかり／少し／ほとんど食べない）　水分量：
6. 排泄（自力でできるか、トイレ回数）：
7. 皮膚（赤み・傷・床ずれ）◯/×　場所：
8. 歩行・立ち上がり（安定しているか）◯/×　補助あり：
9. 気分・会話（いつもと違う様子）◯/×　様子：
10. 家族・介護者の相談や希望：

馬淵:最後に、記録するときのポイントを一つだけ。感じたことを短くても良いのでそのまま書くこと。たとえば「朝もぐもぐ食べられた」「夕方にふらついた」など。これが後で病状を見比べるときにとても役に立つよ。

馬淵:もちろんだよ、アヤさん。聞きたいことを何でも言ってごらん。どんな場面で使うか想像しながら聞くと、もっと具体的に説明できるよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だよ。モニタリングは利用者さんの様子を見て、ケアがうまくいっているか確かめることなんだ。たとえると、植物の水やりみたいなもの。水が足りないか葉っぱの色が変わっていないかをこまめに見ると元気でいられるでしょ。同じように、体や気持ち、生活の変化を小さなサインから見つけるのが大切なんだ。

馬淵:見るポイントはいくつかあるよ。体なら食事の量や体重、排泄、薬の飲み方。気持ちなら表情や話し方、寝付きやすさ。生活だと家の中の転倒しやすい場所や、掃除・買い物の様子。これをチェックするのは虫めがねで小さな変化を探す感じで、普段とちょっと違うところを見つけるんだ。

馬淵:いい質問だね。まず相手の話をよく聞くことが大事。急に指示するんじゃなくて「最近どうですか？」とやさしく聞く。たとえば、絵本を読むみたいに簡単な言葉で話すとわかりやすいよ。家族とは同じチームだと思って、みんなで作戦を立てるように話すと、ケンカになりにくいよ。困っていることを一緒に書き出して、何を優先するか一緒に決めると安心してもらえる。

馬淵:記録は日記みたいにシンプルでいい。日付と時間、何を見たか、どんな変化があったか、次にすることを短く書く。たとえば「9/1 10:00 朝ごはん量減少。声が小さい。医師に相談予定」といった形ね。感想ばかり書かず、見た事実を書くのがポイント。チェックリストや写真を使うとあとで比べやすくてラクになるよ。

馬淵:まず安全を確かめて、呼吸や意識の様子を短く見る。重そうならためらわずに119やかかりつけ医に連絡する。救急対応のときは落ち着いて状況を伝えることが大事で、救急隊や医師に伝えるための情報（いつどう変わったか、普段の薬、アレルギーなど）をすぐに出せるようにしておくと役に立つ。火事が起きたらまず避難するのと同じで、安全確保が最優先だよ。

馬淵:チームはサッカーみたいなもの。みんな役割が違うけれど同じゴールをめざす。言いたいことは短く具体的に伝える、相手の専門性を尊重する、情報は共有しておく、そして次に誰が何をするかをはっきり決めておくことが大切。定期的に振り返って「もっとこうしたらいいね」と話す時間を作ることも忘れないでね。

馬淵:まずは観察の習慣をつけること。小さな変化を見つけて、短く記録してチームに伝えることを日常にするんだ。疑問が出たら周りに相談して、学んだことを次に活かす。アヤさん、また気になることがあれば何度でも聞いていいよ。

馬淵:アヤさん、いい質問だね。モニタリングは「様子を見て、計画を直すこと」だよ。わかりやすく、いくつか大事なポイントをお話しするね。
– 目標をはっきりさせること：何を良くしたいかを決めるのは、料理で「おいしくする」だけじゃなく「塩を少し減らす」と具体的にするのと同じだよ。目標があると何を見ればいいか分かる。
– 定期的に見ること：植物に水やりを毎日するみたいに、スケジュールを決めて様子を見ると変化を見逃さない。
– 小さな変化に気づくこと：葉っぱがちょっと黄色くなるのに気づくように、食欲が少し落ちたとか歩き方がゆっくりになったとか小さな合図を大事にする。
– 情報をみんなで共有すること：家族やヘルパーさん、看護師さんと「今日こうだったよ」と共有すると、全員で早く対応できるよ。連絡ノートや短い電話でOK。
– 信頼関係を作ること：本人や家族が話しやすいと本当の困りごとが出てくる。友だちと仲良くなるように時間をかけて関係をつくる。
– 柔軟に計画を変えること：料理を味見して塩を足すみたいに、必要なら少しずつ計画を直す。
こんな感じだけど、どれか詳しく知りたいところある？

馬淵:いいね。簡単な事例を話すよ。あるお年寄りのAさん（名前は仮名だよ）は、最近転びやすくなったと家族が心配していました。モニタリングでやったことはこんな流れ。
1) 観察と記録：毎日の転倒の有無、トイレの時間、夜中の起き方、食事量をノートに書いた（紙でもスマホでもOK）。
2) 小さなヒントを見つける：記録から「夜中に何度も起きて、夜中に滑って転ぶことが多い」ことがわかった。
3) チームで相談：家族、訪問介護、医師にその記録を見せて意見をもらった。
4) 対策を実行：夜間の見守りを増やす、トイレに手すりをつける、薬の副作用を医師に確認する、理学療法士に歩き方を見てもらう。
5) 再評価：数週間後に同じ記録を続けて、転倒が減ったかを確認した。
これを「探偵が手がかりを集めて事件を解く」みたいに考えると分かりやすいよ。記録は証拠になるんだ。

馬淵:難しくないよ。ポイントは「見る目」と「聞く質問」を決めること。子どもの観察みたいに簡単にできるよ。
見るところ（チェックリストの例）
– 食事の量（今日はいつもより食べた？少ない？）
– 体重（週に1回だけ計るだけでも変化が分かる）
– トイレの回数や時間
– 歩き方や立ち上がりのスピード
– 表情や会話の元気さ
– 睡眠の時間や夜中の目覚め
聞く質問（短く）
– 「昨日と比べて体調どう？」
– 「夜、よく眠れた？」
– 「歩くとき痛いところある？」
これを毎日短くメモするだけで、小さな変化が見つかるよ。パンくずをたどるみたいに小さな手がかりを集めるんだ。

馬淵:心配しなくていいよ。伝え方をシンプルにすると仲良く伝えられる。
伝えるときの3つのポイント（学校の連絡ノートみたいに）
1) 今日あったこと（事実）：「今日は夕ごはんを半分しか食べませんでした」
2) 気になること（変化）：「昨日より足取りが遅かったです」
3) すぐ必要かどうか（緊急度）：「明日朝一で様子を見てほしいか、来週でいいか」
短く、具体的に伝えると相手も動きやすいよ。定期の会議（月に1回くらい）でまとめて話すと負担が少ないし、緊急時は電話でOK。

馬淵:いい姿勢だね、アヤさん。最後に覚えておくと良いことを3つだけ。
– 継続が力：少しずつ続けると大きな変化に気づける。
– 聞く力を大事に：本人や家族の小さな話がヒントになる。
– 記録は宝物：あとで見返すと理由がよく分かる。
また知りたいことがあったら聞いてね。具体的な記録の書き方や、家族への伝え方の例も一緒に作れるよ。